若返り急成長画像掲示板

管理者:mogmog
AFS - 道端の草
2013/09/28 (Sat) 18:52:02
初投稿です。
頭の中にふと浮かんだ発想に肉付けして、話を作るのに3日かかってしまいました。
遅筆ですがよろしくお願いします。
AFS プロローグ - 道端の草
2013/09/28 (Sat) 18:53:22
20XX年…癌などがほぼ完治出来るようになり、マスコミが人類は難病にも勝利したと書き立てる時代に、ある新たな奇病が発生した。その病は、ヒトの肉体年齢が変動するという科学的に不可能と思われていた症状を発生させた。
この病は「年齢変動症候群(Age Fluctuation Syndrome)」と名付けられ、世間では頭文字を取りAFSと呼ばれる様になった。
この病が広がり初めた頃から、25歳までの身体測定が義務化され、そのデータは国民一人一人が持つ基本台帳カードのICチップに収められた。
AFSは発生する症状により、3種類に分けられた。

Ⅰ:退行型(Type-)
肉体が若返る。主に成人が発症する。第二次成長以前には若返らないとされている。中年以降の女性が発症した場合、喜ばれることが多い。
肉体年齢が成長限界以下となってしまった場合、ホルモン治療による促進成長を行うこととなる。

Ⅱ:促進型(Type+)
肉体が急成長する。主に幼児が発症する。長く発症しても14~15歳まで成長すると症状は収まるとされている。治療法はとしては、弱めた退行型のウイルスを投与し、できる限り若返らせた後、患者専用の学習機関にて精神年齢及び知能が肉体年齢に追いつくまで教育することとなる。その学習機関にいる間は2年に一度、ウイルスを投与され若返らせ続けられる。追いつき次第一般の学校に編入する。

Ⅲ:自由変動型(Type±)
日によって、退行型と促進型の症状のどちらかを発症することとなる。ⅠⅡの両型とも急激な変動はしない(早くても平均で1日に1歳程度)にも関わらず、この型の患者は、1日に4,5歳もの振れ幅が発生する。肉体に1番負荷がかかる型とされており、病院にて厳戒監視管理を受けることとなる。


次から紹介する患者は、それぞれの型を発症したが、一般的ではない症状を見せた変則的(イレギュラー)な患者達である。
AFS1 設定 - 道端の草
2013/09/28 (Sat) 18:54:22
Age Fluctuation Syndrome

PatientⅠ
藤堂 絵里加(22)
身長:164cm
B:91(G) W:57 H89
51kg
8月20日生
社会人1年生(日友生命 営業1課勤務) 西宮女学院OB 三姉妹の長女
実父とは彼女が2才の頃に両親が離婚して以来、会っていない。しかし、実父の家系の血を強く受け継いだ様で、義父との間に出来た妹達や母と全く似ていない体型であることに強いコンプレックスを感じている。

家族関係
妹(次女)
藤堂 佳穂(17)
身長:154cm
B:74(B) W:54 H:76
38kg
9月16日生
西宮女学院高校3年生 三姉妹の次女
自分の体型が小柄であることに対してコンプレックスが無かったわけではないが、今では小柄な母よりも身長が伸びたことで満足している。姉の体型に嫉妬は感じておらず、むしろ、包容力があっていい!とよく抱きついている。

妹(三女)
藤堂 美奈(13)
身長:145cm
B:66(AA) W:47 H:65
28kg
4月1日生
西宮女学院中学2年生 三姉妹の三女
自分の体型に関してはもう諦めている。学校ではクラスの妹として可愛がられており、その事に満更でもない様子。姉達のことが大好きなお姉ちゃんっ子。長女が就職するに従って家を出る時に大泣きした。



藤堂 佳奈(45)
身長:152cm
B:72(A) W:53 H:76
37kg
12月25日生
古き良き大和撫子といった感じの体型。和幸と結婚した時、余りの性格と体型の差に友人達から「絶対に合わない!」と忠告されたが、案の定3年で破局した。
母校の大学に事務員として働いている時に当時助手であった元孝と出会い、再婚した。


義父
藤堂 元孝(45)
身長:162cm
59kg
西都大学准教授
自分の身長にコンプレックスがあったが、最愛の妻の佳奈と程よい身長差であるため、今では感謝している。


実父
遠藤 和幸(47)
身長:190cm
84kg
佳奈と結婚した時、余りの凸凹カップルに友人達の話題となった。誓のキスの時に新婦を抱き上げたことは今でも話のネタに使われている。非常に大雑把な性格で、几帳面な佳奈とは、徐々にすれ違うようになり、破局した。(物語には登場しません。)
1-1 - 道端の草
2013/09/28 (Sat) 18:55:11
8月20日

「どうして…こんなことになっちゃったんだろうね…」
私は、ベッドに横になりながら、目の前の妹達に話しかけた。
「姉さん…」
佳穂が、私の左手を握った。あぁ、あんなに小さく感じた妹の手がとてもたくましく感じる。何も知らない人が見たら私達の関係はどのように見えるのだろう。身長こそ佳穂とは然程変わらないが、顔つきで私のほうが完全に妹に見えるだろう。涙ぐんでいる美奈と見比べられても、私のほうが発育の良い双子に見られるかもしれない。
今の私の身長は153cm。高校時代の制服のブレザーはおろか、中学時代のセーラー服を着ても、服に着られた感があり、周りの人からは微笑ましく見られるだろう。それほど顔の変化は顕著であった。何しろ、今の私の顔は小学校を卒業した頃の顔つきにそっくりであった。
「藤堂さん。」
担当医が話しかけてきた。
「あなたの現在の身長は153cm、体重は39kg、3サイズは上から76,55,77です。このデータは、あなたの12歳頃のデータと相違ありませんね?」
私は頷いた。
「分かりました…藤堂さん、通常であればこの位の肉体年齢となれば、体内にウイルスはほとんど残っておらず症状も完全に収まっており、あとは数日様子を見た後に促進治療に入れるはずでした。
しかし、あなたの体内にはまだ、症状の最盛期と殆ど変わらない量のウイルスが活動しています。
これは、世界中でも数例しか報告されていない…イレギュラーな事態です。」
…あぁ、どうしてこうなってしまったのか。
私は、感染が発覚した日のことを思い出していた。
1-2 - 道端の草
2013/09/29 (Sun) 00:01:12
6月11日

「藤堂さん。課長が呼んでたよ。」
私が会社に出社しデスクに着くと、同僚が話しかけてきた。
「課長?係長じゃなくて?」
私はただの新入社員。もしミスをしていたとしても叱責する役目は係長のはずである。
「うん、課長だって。私も係長からそう伝えるように頼まれただけだけど。」
ちゃんと伝えたからね。そう言って同僚は自分のデスクに戻っていった。
(一体何事?)
課長はウチの課の部屋の奥にガラス張りの個室を持っており、私はまだ入ったことがなかった。

「課長。藤堂です」ノックして訪問を告げる。
「入りなさい。」
「失礼します。」課長室に入ると、課長は自分のデスクで端末に何かを書き込んでいた。
「藤堂くん、君に総務部から呼び出しがかかっている。11時に来てくれとのことだ。」
「総務部...ですか?」
「そうだ。私もどの様な用事かは知らされておらん。」
これが呼出書だ、と私の携帯端末にファイルを飛ばしてきた。開いてみると、総務部長の電子署名が入った呼出書だった。…って総務部長!?
「課長…これ、署名が総務部長なんですけど…」
「そうだ。だから言ったろう。私も詳しい事は知らされておらん。用は以上だ。下がって良し。」
「…失礼しました。」

デスクに戻ったあと、少し考えてみる。(私、何かした…?)
何も思い当たらない。考えても無駄だと思い、端末の電源を入れる。
仕事は今日も山積みだった。
1-3 - 道端の草
2013/09/29 (Sun) 00:02:37
「営業1課、藤堂 絵里加」
『声紋認証、ご用件をどうぞ。』
11時になり、私は総務部の受付に来ていた。受付といっても機械だが。用を尋ねられた私は、機械に携帯端末を近づける。そうすれば、呼出書が勝手に読み込まれる。
『ファイル、確認しました。部長がお待ちになっています。お進みください。』ドアのロックが外れた。
中に入ると、廊下が続いていた。部長室は一番奥だった。
「営業1課、藤堂 絵里加です。」
「入り給え。」
「失礼致します。」
入ると、部長がいきなり話しかけてきた。
「藤堂くん、君の健康診断結果に異常があった。明日は休暇をとって、東都大付属病院にて精密検査を受けなさい。」
言われた瞬間、私は悟った。AFSか、と。
AFS患者は厚労省の管理下に置かれるため、疑われる者は速やかに精密検査を受ける事となっているからである。そうでもなければ、東都大付属の精密検査が明日すぐに受けられるはずも無い。
「…了解致しました。」
「…君も保険屋の一人だ。どの様な病気が疑われているか…分かっているね?」
「はい。」
「ならば良い。下がりなさい。」
「失礼致しました。」
「…頑張り給えよ」
私は、返事が出来なかった。
1-4 - 道端の草
2013/09/29 (Sun) 00:54:10
6月12日

私は文京区にある東都大付属病院に来ていた。私も保険屋としては来たことがあったが、患者としては初めてであった。
中に入ると、窓口が幾つも並んでいた。私はその中の【精密検査受付】と書かれた所へ向かう。
「すみません。精密検査を受けに来たのですが。」
「台帳カードをお願い致します。御予約はされていますか?」
私は「はい」と言いながら、カードを差し出す。
「お預かりします。確認致しますのでしばらくお待ちください。」
恐らくカードを端末に翳した瞬間、赤字で最優先と書かれた私のデータが出るだろう。
「確認が出来ました。地下二階の診察室3番前でお待ちください。」
看護師はカードを私に返しながらそう言った。

私がそこに着くと、直ぐに「藤堂さん、どうぞ」と看護師が声をかけてきた。
中に入ると、医師と看護士2人が待機していた。
「藤堂さん、精密検査と言ってもただの血液検査です。採血自体も30㏄程ですし、結果も1時間もあれば出ますので。」
私は頷きながら腕を差し出し、お願いします、といった。

採血が終わり、診察室の前で待っていると、30分程で再び呼ばれた。
「藤堂さん、結果ですが…」
「分かっています。AFSですよね?」
医師は驚いた様な顔をした。
「あれ、御同業ですか?」
「いえ、ですが保険会社に勤めてますので。」
医師は、あぁ~、と言いながら頷いた。
「その通りです。タイプは-、値は124でした。この数字の意味は御理解頂けますね?」
「はい、大分高いですね。」
「えぇ、二週間以内に入院して頂きます。お勤め先には既に連絡が行っていますので。」
「分かりました。」私は、頷いた。
「あと、AFSの治療は本籍地にて厚労省の指定の病院で行われる事となっております。藤堂さんの場合は、西都大付属病院となっていますね。」

この瞬間、私は下の妹に泣かれながら出てきた実家にたった3ヶ月で帰る事が決定したのだった。
Re: AFS - 道端の草
2013/09/29 (Sun) 01:15:23
肝心な所までなかなか行なくて申し訳ありません。
Ⅰに関してはなんとなく全体のストーリーは出来ていますので時間がかかりながらも完結まで持っていけると思います。
ただⅡとⅢに関しては、本当に設定だけで全く内容は出来ていません。もし、書けるとしても大分先になってしまうと思います。
もし、設定を使いたいという先輩方がいらっしゃいましたら、特に連絡等要りませんので好きに使って頂いて構いません。
(というより、ⅡとⅢに関しては全く上手い話が思い付かず、Ⅰに関しても投稿するか迷っていたのですが、腐らせるよりはいいかと思ったので、どうぞ使って下さい!という気持ちの方が強いです…)

さて、明日も仕事だ…
1-5 - 道端の草
2013/09/30 (Mon) 01:39:47
6月23日

『新大阪ー新大阪ー。お忘れ物の無い様ご注意くださいー』
私は、故郷に帰ってきた。
思ったより帰郷が遅くなってしまったのは、案外と引継のための事務処理に手間取ってしまったからである。
検査の次の日、会社に行くと同僚たちが寄ってきて「昨日はどうしたの?」と口々に声をかけてきた。私がAFSに感染したと素直に話したら、その次の瞬間には、夜に飲みに行くことが決まっていた。
その晩、酔った女同僚達に「子供になった藤堂さん見たい~!」とからかわれ(AFS入院患者は、家族以外の面会が禁止されているため、万が一彼女たちが病院にきても私の姿は見られないだろう。)、男性達からは、「AFSにかかるのはもっと歳とってからが良かったって思ったでしょ」とか「大変だねー。確実に成限(成長限界)以下になっちゃうよね。ホルモン治療、結構きついらしいよー」と慰め(?)られたり、脅されたりした。まぁ、皆結構気のいい奴らなのだ。

「次に帰ってくる時には、リニアでって思ってたのにな…」
来年にはやっと大阪までリニアが開通する。それに合わせて帰郷しようと思っていたのだ。
(それが、こんなに早く帰ってくることとなるとは…)
「さぁ、行くか!」
私はホームを歩き始め、在来線のホームへと向かった。


S市にある我が実家は、そこそこ広い一軒家である。義父、母共に和風趣味なので、中も完全に日本建築だし、玄関も引き戸である。
「ただいまー」
私が玄関で靴を脱いでいると、廊下の奥のほうから軽いパタパタという音がして
「絵里加、おかえりなさい。大変なことになったね」
母がやってきた。私とは、全く違う体型。和服がとてもよく似合う。真っ黒でストレートの髪を背中半ばまでのばしている。(私はほんの少し茶色がかっている上に癖毛である。)
「ほんとだよー。こんなに早く戻ってくるとは思ってなかった。」
「まぁ、佳穂と美奈は喜ぶやろけどね。絵里加のその付け焼刃の標準語がどこまで崩れるか見ものやね。」
「やめてよー。結構苦労したんだよー」
靴を脱ぎ終わって立ち上がる。私を見下ろしていた母の視線が、見上げるそれへと変わる。母の身長は私の口元位までしかないのだ。

「まぁ、とりあえずゆっくりしぃや。二人も4時過ぎには帰ってくるから。」
「えっ、早くない?部活は?」
妹達はちゃんと部活には出ていたはずだ。
「何ゆぅてんのー?もう西女は期末試験前やねんから、部活は休止やろ。それに佳穂はもう高3やで。部活は引退しとるよ。」
母が居間に向かいながらそう返してきた。
そうだった、西女は夏休みに入るのが早かった…
「ということは…私が入院中、二人ともずっとフリー…?」
「よかったやん、寂しい思いせんで。佳穂も美奈もずっとアンタにべったりやろねー」
それはまずい。あまり、私の体が小さくなっていく所を二人には見られたくない。私の羞恥心的にも、妹達の精神的にも。
「でっでも、ほら、佳穂は高3やから、試験勉強せなあかんやんな!?」あ、言葉崩れた。
「ほれ、焦ったらすぐぼろ出すような標準語なんか使わんとき。それに、うちの娘達は皆成績優秀。佳穂ももう推薦がほぼ決まっとるよ。美奈も追試なんか受けるような成績とは程遠いし」
…なんて間が悪いんだ。私の体は…!
「ちなみに、今日あんたが帰ってくるっていうこと、二人には話してへんからなー」
母が、台所で茶の準備をしながら爆弾発言をした。
「はぁ!?じゃぁAFSの事は!?」
「それもモチロン話してへんよ。」
「なっ…なんでぇ?」
「そうする様に西都大の先生から言われたからや。」
ん?
「お父さんのこと?」母はもう西都大の事務員は辞めているし、西都大の職員で関わり合いがあるのは義父位である。
「ちゃうわ。あんたの会社から連絡があった後に、西都大の病院から連絡があったんや。あれやろ、姉妹同士で仲がいい場合に一番年長が若返ると、下が精神的に影響受けるってやつ。聞いとるよ。」
「それが分かってるなら、どうして!?妹達で旅行に行かせるとかして、実家から遠ざけとくことも出来たやろ!」
そう、これがAFSの厄介なところ。兄弟姉妹で仲がいい場合に長男長女がAFSにかかる(簡単に言うと、お兄ちゃんっ子お姉ちゃんっ子の下がいる場合という事だ。)と、自分が頼りにしてきた存在が徐々に矮小な存在へ変わっていってしまうという事態に、異常な程のストレスを感じてしまうらしいのだ。特に、患者本人が若返っている最中を直に見てしまった場合は致命的である。(厚労省に直接管理され、ほとんど治療費がかからないAFSに保険屋が関わるのは患者本人のためというより、ストレスにより鬱気味になってしまった患者の家族のためである場合がほとんどである。)
それなのにどうして!美奈はまだしも、佳穂にとっては結構きついはずなのに!
「先生いわく、一人っきりやと患者本人の精神も不安定になるし、妹達に知らせずに入院しても、もし偶然知られてしまったら余計ショックを受ける。それやったら、その妹達が懐いとる姉本人が、自分がAFSにかかってしまったこと、自分の姿が徐々に子供になって行ってしまうけど最終的にはちゃんと元に戻るから大丈夫やってことを話して理解してもらった方がいいって事らしいで。あと、妹達の精神状態も病院の方でカウンセリングしていくから、積極的に見舞いのために来院してもらいたい、ともゆぅとったで。」

私は、ぐちゃぐちゃになった頭の中を、あと4時間程で整理しなくてはならないらしい。

1-6 - 道端の草
2013/09/30 (Mon) 01:40:51
私が、自室で頭の中を整理していると、玄関の方で
「ただいまー」「お母さん、おやつはー」という声が聞こえた。
妹達が帰ってきたらしい。
「はいはい、お帰り。美奈、先に手洗いうがいしといで。」
「はーい」「あれ?母さん。この靴誰の?」
げっ…早速佳穂が気付いた…
「あぁ、そうやそうや。アンタらの大好きな人が帰ってきとるで。」
『えっ!』
階段をドタバタを走る音がする。お母さん、走ったら危ないでーって声、聞こえてないと思うよ?
ドアがバンっと勢い良く開く音がしたので、後ろを振り返ると
『お姉ちゃん!!』
妹達が飛んで来ていた。
って!
「ごフッ…!」しょっ衝撃が…
「うーん。やっぱりこの柔らかさ、最高やな!!」佳穂が前から抱きつきながら変な事をほざく。
「お姉ちゃん!会社クビなったん?」美奈…なんてことを言うのだ。
「佳穂!あんた学校でもこんな事してるんじゃ無いでしょうね!美奈…私が、クビになる訳無いじゃない!っていうか暑い!二人共離れなさい!」私は、引っ付いてきた妹達をひっぺがす。
「姉さん、私がそんなヘマするわけ無いやん。学校ではちゃんと猫被っとります。」佳穂がドヤ顔で胸をはりながら言う。うん、可愛い。
「じゃぁ、会社辞めてくれたん!?私のために!」「だから辞めてへんって!」「じゃぁなんで帰ってきてくれたん?」美奈が首を傾げながら聞いてくる。うん、こっちも最高に可愛い。
「ちょっと…ね…お父さんが帰ってきてから話すわ。」
少しでも話を先延ばしにしようとする私。だが、
「今日、父さん泊まり込みやで?」佳穂の一言で私の目論見は崩れ去った。
「あれっ?そうなの?」母よ、聞いていないぞ。
「うん、ていうか今の実験過程が一段落つくまで泊まり込みやってお母さん言ってたよ?」母よ…!
「そっか。分かった。じゃぁ先に居間に行っといて。東京土産、置いてあるから。」そう言うと、妹達は返事をして部屋を出ていった。

「お母さん。」私は、居間に行く前に庭で洗濯物を取り込んでいた母に声をかけた。
「んー、なんや絵里香?」
「お父さんは、私の事知ってんの?」単刀直入に尋ねた。
「うん。知っとるよ。担当の先生が挨拶に来たって」
「…そっか。何か言ってた?」
「まぁ、別に死ぬ病気でもなし、何事も経験やって言うとったわ」
「お父さんらしいね」私は苦笑した。
「もう、頭の整理は出来たんか?」母にはお見通しのようだ。
「うん。今から居間で話すよ。」素直に答えた。
「そう。まぁ、最初はびっくりするやろうけど、すぐ理解してくれると思うで?あの子らは『絵里香至上主義』やからね。」
「ははっ、何それ!」私は少し笑ったあと、
「ありがと」そう言って居間へ向かった。
(やっぱり、お母さんには敵わないや)と思いながら。


「佳穂、美奈。」私は、居間に入ると妹たちに声をかけた。
「んー」「何ぃ?」二人ともちゃんと返事をしてきた。まぁ、TVを見ながらだったり、端末をいじりながらだったりしたが。
さて、
「お姉ちゃん、AFSにかかっちゃった。」
妹達に私の身体の現状について説明するとしますか。
Re: AFS - 道端の草
2013/09/30 (Mon) 01:51:24
お疲れ様です。草です。
ベッドの上でウトウトしていると、急にここまでは上手く固められたので文章にしてみました。
次は「妹達へのプレゼンテーション〜私の今のカラダ〜」という事になるのですが、もしかしたら次の日に入ってしまって、説得内容については軽く触れるだけになるかもしれません。
次の書込の頭が「6月24日」となっていたら「こいつ、上手く纏められなかったからってカットしやがった」と思って下さって結構です。
(…正直上手く纏められる気がしません。全然浮かんで来ないんですもの)

では、本日はこれで失礼致します。
1-7(仮) - 道端の草
2013/10/01 (Tue) 02:00:44
《後で改めて投稿するかもしれないので場所だけとっておきます。》
1-8 - 道端の草
2013/10/01 (Tue) 02:01:28
6月24日

私は、入院前の最終検査を受けるため、西都大病院に向かっていた。
結局、妹達との話し合いは母の言う通りにあっさりと終わった。
というよりは、妹達の要求をのまされただけである。(妹達の見舞いを嫌がらないとか、私の体調を誤魔化さないとかであった。)恐らく、姉というモノは可愛い妹達の潤んだ瞳には勝てないように出来ているのであろう。
ただ、コチラからも1つ約束させた事がある。それは、【私の頼んだお使い(パシリ)を嫌がらない】というものである。別に、私が入院してベッドの上から動きたくないからこき使ってやろうとかいうわけではない。私の身体が縮みそうになったら、妹達にお使いを頼んで私から遠ざける事によって、縮む瞬間を見ないように仕向けるのである。佳穂に対して通用しそうなのは1回だけかもしれないが…

『皆様、本日は大阪モノレールをご利用くださいまして、ありがとうございました。まもなく終点、西大病院前、西大病院前です。お忘れ物のないようにご注意ください。扉付近の方は、手をはさまれないようご注意ください。』
おっと、もう到着するようだ。車窓から、大きな病院が見えている。


受付を済ませると、直ぐに看護師が寄ってきて「藤堂さん、こちらへお願いします。」と声をかけられた。
頷いてついていくと、使用するのに認証が必要なエレベーターの前へと連れて行かれた。
「驚かれましたか?AFSの治療フロアは関係者以外は絶対に立入れない様になっているのですよ。」エレベーターの中で看護師はそう言った。

「先生、藤堂さんがお越しになりました。」
看護師が診察室の中に声をかける。
「どうぞ。」あれっ?
私が、室内に入ると担当医が話しかけてきた。
「初めまして、藤堂さん。担当医の竹中です。」
私の予想と反して男性医師が担当の様です。
1-9 - 道端の草
2013/10/01 (Tue) 02:02:30
「何かを聞きたそうにされていますが、先に採血してしまいましょう。」そう言って手早く採血をして看護師にアンプルを渡す竹中先生。
「さて、聞きたいのは何故AFSの様な病気の担当医が異性なのか、という事だと思うのですが…合ってますか?」
私は、頷きながら
「えぇ、てっきり女医がつくとばっかり…」
と答えた。
「よく聞かれるのですよ。まぁ、男性患者の場合はどちらでも良かったのです。ただ、女性患者には男性医がつかなくてはならないのですよ」
先生は訳の分からないことを言った。
「どういう意味ですか?」
「女性医が女性患者を担当すると、子供に若返っていく患者の体を見て同情する様な表情を見せたり、憐れみの表情を見せたりしたのですよ。その様な行為は患者の精神に多大な負荷を与えますから。」
「女性どうしだけなのですか?それは。他の組み合わせでも見られそうな物ですが。」
私が、そう反論すると先生は首を振りながら
「それが、見られなかったのですよ。それに、この組み合わせを禁止した決定的な事例は他にあるのですよ。」といった。
「どういうことです?」私が尋ねると、先生は意味深な笑みを浮かべ、私と目を合わせながら
「まぁ、簡単な話です。大変に恵まれた体付きをした患者が若返って貧相な体付きになって行くのを見て、喜びの表情を浮かべた愚か者がいた。そう言う事です。」と言った。
ちょうどその時、隣室から看護師が入ってきて
「先生、結果です。」といって、先生にカルテを手渡した。
「うん、有難う。」
カルテの中を見ると先生は
「藤堂さん。入院まではもう少し様子を見ましょう。自宅で安静にしていてください。」
と言った。
「どういう事です?東都大病院では2週間以内と言われたのですが」
そう尋ねると
「思ったより値の上昇が遅いのです。まだ168です。因みに入院の目安となる値は200位ですね。」と苦笑しながら言った。
「どれ位猶予が出来たのでしょう?」と尋ねると
「それは人それぞれですね。まぁ、200位になると微熱が出てくるのです。その微熱が出てくると、値の上昇率が急に上がってきて、400を超えた位から症状が出始めるのです。」と答えた。
「とりあえず、起床30分後と就寝30分前の一日二回、体温を測って下さい。それで微熱…藤堂さんの場合は37.1ですね、それが2回連続で出たら連絡してください。即刻入院して頂きます。」
「…夜中でもですか」
そう尋ねると先生は事も無げに
「えぇ、連絡してください。大丈夫、AFS科は24時間やってますから」
と答えた。
1-10 - 道端の草
2013/10/02 (Wed) 01:58:14
7月2日

西都大病院で検査を受けてから、1週間程が経っていた。
この1週間、私は試験勉強を見てくれと言って寄ってくる佳穂と美奈の相手をしたり、(いざ勉強を見てあげ始めたら、ほとんど間違いもせずに理解できていたので、ただの口実だったのだろう。)きちんと良い点数を取ってきた二人のために、大好物である冷やし善哉を作ってあげたりした。昨日から西女は試験休みという名の実質夏休みに突入したので、姉妹三人で梅田に行きウインドウショッピングを楽しんだりもした。その時に普段と変わりのない私の姿を見た佳穂が「結局、何の症状も出んと治ってまうとちゃう?」と言ったりもしたのだが...
(あの言葉でキチンとフラグは建っていたのね...)
さて、現実を直視しよう。全身がダルい。というより微妙に熱っぽい。頭も喉も痛くないし、鼻が詰まっているわけでも無いのに只々全身が熱っぽいというのは不思議な感覚であった。
「お姉ちゃーん、朝やでー。寝坊ー?」美奈がなかなか居間に降りてこない私の様子を見に来たようだ。
「美奈、ちょっとお姉ちゃん熱っぽいから、体温計取ってきてくれない?」そう美奈に頼むと
「えっ!お姉ちゃん大丈夫!?」と言って部屋に飛び込んで来た。
「まだ大丈夫だからね。心配しないで。」と言って慰めてあげると、
「そう…体温計取ってくるから、お姉ちゃんは安静にしててや!」と言いながらチラチラと私の様子を伺いながら部屋を出ていった。あぁ可愛いなぁ…
1分か2分位すると、階段を昇る足音が聞こえて
「姉さん、体温計持ってきたで。大丈夫?」
佳穂が入ってきた。すぐ後ろに美奈もくっついている。
「今は確実に微熱出てるから、今晩までに下がらなかったらアウトだね」と、体温計を受け取って銜えながらいうと、美奈が
「アウトって?」と心配そうに聞いてきた。
私が、答えようとすると、体温計が鳴ったので表示を見た。
「即座に入院って事。」
体温計の表示は『37.2℃』を示していた。
1-11 - 道端の草
2013/10/03 (Thu) 00:49:18
私は、朝食を食べたあとに再び眠る事にして、ベッドへと潜り込み眼を閉じた。


「...さん、…里加さん...」
(ん…なに...?)
「藤堂 絵里加さん!!」
「ふへ!?」私は、何かで頭を叩かれ飛び起きた。
すると、目の前に高校時代の恩師が出席簿を持って立っていた。
「絵里加さん、あなたが眠っている間に授業は終わりました。早く号令を掛けて下さい。」周りからクスクス笑いが聞こえる。
「まだ、受験まで一年以上ありますし、あなたの成績であれば何も心配することはありませんが、周りの生徒のために授業中は起きてください。分かりましたね?」恩師が優しく諭すように言ってくる。この先生は優しく、教え方が上手なことで人気があった。
「すっすみません!起立!」
周りの人達が立ち上がる。高校時代のクラスメイト達だ。
「礼!」『ありがとうございました!』

号令の後、私が立ち尽くしていると隣りの席に座っていた、小学校時代からの親友である『裕美』が声をかけてきた。
「絵里加~、爆睡しとったなぁ。何や、夜遅くまで起きとったん?」
「いや、11時には寝たんやけど…」適当に返事をしながら自分の胸元をみる。ブレザーの胸元を押し上げているバストは今の自分のモノよりも3回り以上小さかった。目の前の裕美と比べても、少し小さいかもしれない。第二次性徴が小学校卒業位に終わっても、背が伸び続けている間は余りバストは育っていなかった。(それでも母はもちろん高3の佳穂よりも大きかったが)第二次性徴期にググッと胸が大きくなり、クラスはおろか学年で一番大きくなったのに、中学に入って裕美や周りの娘も育ってきて、追いつかれ始めると無性に悔しくなり、大豆食品や生のキャベツ、鶏のササミなどをたくさん食べていたが余り効き目が無かったのを覚えている。いや…効き目はあったのか。身長の伸びるのが止まったあと、今まで溜め込んできたモノを一気に開放するかのようにバストが育ち始めたから。
「うわ、早いな~。その上授業中も寝てたら、成長ホルモンでまくりやろ。そら背ものびるわ…また2cm伸びとったんやろ?」
「うん…今162cm…」義父の身長と並んでしまって、義父が嬉しいような悔しいような複雑な表情をしていたことを今でもはっきりと思い出せる。
「はぁ…小学校卒業の頃は同じくらいやったし…いや、小学校入った頃なんか私のほうが10cm近く大きかったやん…!私も、もう少し伸びて欲しかったわ…。あと2ミリ伸びてくれたら四捨五入せんでも155cmやのにってどこ行くん!?」
「ごめん!ちょっとお手洗い!」
裕美のいってらっさ〜いという呑気な声を後に、私はトイレへと急いだ。
(どういう事?今はいつ?ていうか、たぶん夢よね。AFSにかかって自分の体が若返るって考えてるうちに昔の事を思い出したんだろうけど…)
高校卒業時よりも少しだけ廊下の天井やドアが高く見えた。
(それもそうか、後2cmは伸びるんだし。とりあえず、高2ならブラのサイズを見ればどの位の時期かは分かるはず…)
個室に駆け込んで、長袖の上着を脱いだ時点で10月以降で有ることには気付いた。衣替えは10月からだったから。
ブラウスとキャミソールを脱いでブラを外そうとすると、サイズ調整用のパッドが1枚入っているのが見えて、とても懐かしい気分になった。
(今はGカップブラで丁度だもんな〜。)
背中のホックを外すと、少しキツかったのか、乳房が少し大きめに震えてカップが自然と外れた。
(パッドを外そうか迷ってた時期か〜。まぁこれで大体分かったけど…)念のためホックの所に付いているタグを確認すると「C65」とあった。(C65でパッドが入ってるって言う事は…)
「まだ70台かーい!!」私は、思いっきり叫んだ。


「ほへ…?」叫んだあと目を開けると、そこは自室で目の前には佳穂が少しだけ引きながら立っていた。
「ね…姉さん、大丈夫?何が70台なん?」
私は、顔から火を噴きそうなのを堪えながら
「ううん。何でもない。それでどうしたの?佳穂。」
「もう晩御飯出来たから呼びに来たんやけど…大丈夫?食べれる?」
もう夜だったのか…
「大丈夫、食べれるよ。もう少ししたら居間に行くから佳穂は先に降りといて。」というか早く出てって…!
「う…うん。分かった。ゆっくりでええからね…」
そう言いながら佳穂が部屋を出ていき、ドアが閉まった瞬間
「恥ずかし〜〜〜!」私は顔を枕に押し付けながら叫んだ。
因みに先ほどの叫びの意味は、まだバストサイズが79のBカップだった事に感動して叫んだのだ。高2の11月頃に私の胸はCカップになって、あのブラからパッドを外したので、あの夢の時期は10月の頭か中旬だと思う。もうパッド入りがキツくなってきていたので、BカップとCカップの間の微妙な時期だったはずだ。あの頃は少し不満に思っていたが今ではとても素晴らしいサイズであったことがわかる。
(だって走っても胸が揺れなかったもん…)
あの頃の私は、当時の私より胸が大きかった友人達の胸が、体育の時間に軽いランニングをしていると揺れているのを見てとても羨ましく思っていた。
(高2の私よ…胸が揺れる事は結構辛い事だよ…)
私は、今の自分が着けている「G65」のブラを見ながら溜息をついた。
1-12 - 道端の草
2013/10/04 (Fri) 01:29:18
晩御飯を食べ終え、後片付けをしている母を手伝おうとしたら妹達が「姉さん(お姉ちゃん)は座っといて!」といって後片付けを始めた。
「あんた達、裁縫とかは得意でも、料理関係かからっきしだったじゃないの。いつの間にそんなに手際良く皿洗い出来るようになったの?」私が実家にいたときは、料理関係の母の手伝いは専ら私が担当していた。
「姉さん出てって出来る人いなくなってもたら、私らがやるしかないやん」佳穂が膨れながら言う。
「まだまだ、お母さんとお姉ちゃんには全然敵わないんやけどね」美奈も少し照れながら言った。
「私も最初から出来たわけじゃないんやから、少しずつ練習したらいいんやで」私がそう言うと
「姉さん、関西弁出とるよ」と佳穂が言ってきた。
「今は良いんや。あんだけ料理関係に興味持たんかった佳穂と美奈が皿洗いしてる姿に感動してるんやから」
「お姉ちゃんは大げさやねん…」あ、二人共真っ赤になってる。
こんな和やかな会話の最中も、私は体の熱っぽさと全身の気怠さを感じていた。

「お母さん、お風呂入ってくる。」私は母にそう告げてお風呂場へ向かった。すると、母がそっと追いかけてきて静かな声で
「熱は下がりそうに無い?」と囁いた。
「っ…。やっぱり母さんには敵わへんな…」
と呟きながたうなずいた。
「…分かった。ほな、着替えとかの準備しとくわな。」
「ありがと…」
そういって、私は脱衣所に入った。


「ふぅ〜…」
(湯船に浸かると一息つくのは日本人の本能なのかな)
そんなどうでも良いことを考えたあと、私は湯の中に沈んでいる自分の肉体を眺めた。
スラリと長く伸びた手足
綺麗な半球形に膨らんだヒップ
綺麗な括れをみせるウエストとその真ん中に縦長に鎮座する臍
寄せて上げなくても綺麗な谷間を作り出す、今は湯船に浮かんでいるGカップのバスト
(この身体とも暫くはお別れか…)
恐らく今晩のうちに私は入院することになるだろう。
(バストとヒップはハタチ過ぎ位まで大きくなり続けてたから、そこからボリュームダウンしていくのね)
私は、自分の胸に軽く触れてみた。とても柔らかく何処までも指が沈み行きそうな感触だった。
(大きくなる前は硬めだったなー…この胸がCカップまで小さくなったら背も縮み始めるわね…)
そう考えたあと、体を洗うために湯船からでた。
(今日は隅々までキレイにしとこう)
そんな事を考えながら。
1-13 - 道端の草
2013/10/04 (Fri) 01:30:36
私はいつも日付が変わった少し後位に就寝することにしている。
つまり間もなく夜の体温測定の時間である。
妹達は私の熱が下がっていない事を察したようだ。
少しずつ私から体温計を遠ざけている。視界の中に無ければ、寝ぼけている私が測定を忘れるとでも思っているらしい。
(そこまでアホちゃうわ…)
ついでに言うと、私は今全く眠くない。
「佳穂、美奈。」私が静かな声でそう声をかけると二人の肩がビクッと震えた。
「体温計、取ってくれる?」そう言うと、二人は諦めたように肩を落とし、美奈が体温計を差し出した。
私は、ケースから本体を取り出し、口に咥える。
数秒で結果が出た。
『37.4℃』
朝より上がっている。
私の表情で察したのだろう。佳穂が電話の子機を差し出した。
受け取りながら、何処かにいる母に
「お母さーん、荷物玄関に置いといてー」
と声をかけた。どこからともなく「はーい」と声がした。
顔を前に向けると妹達が驚きの表情を浮かべていた。
私は「お母さんに隠し事は出来ないよ」と苦笑いしながら言った。

病院に電話をかけると2コール目で女性看護師が電話に出た。
『こちら、西都大病院AFS科です。』
「すみません。藤堂と申しますが…」
するとすぐに『藤堂 絵里加さんですね。竹中先生にお繋ぎします。お待ち下さい。』と返ってきて数秒無音になった後先生の声が聞こえた。
『お電話変わりました、竹中です。藤堂さん、お久しぶりですね。』
「はい。お久しぶりです。」
『2回連続で微熱が計測されたのですね。』先生にも私の用は分かってるようだ。
「はい。今37.4℃あります。」私も率直に答えた。
『うん、分かりました。こちらからタクシーを遣ります。直ぐに病院に来て下さい。御家族は明日の朝で構いません。』
「わかりました。向かいます。」
『では、また後で。』直ぐに電話は切れた。
私は目の前で心配そうにしている妹達に
「あんた達はもう寝なさい。私は直ぐに病院に向かうから。」
といった。美奈が不満そうな表情を浮かべたので、両手で頬を包みながら「そのかわり、明日の朝にお母さんと一緒にお見舞いに来てね。」と言うと「…分かった。」といって頷いた。
次に佳穂に顔を向けると、「美奈の事は任せといてや、姉さん。」
私の言いたい事は分かっていたようだ。
私は立ち上がり佳穂の頭を撫でてあげた。
家の外で車の停まる音がした。タクシーが着たのだろう。
玄関に向かうと、母が私のカバンと小さめのボストンバックを持って待っていた。
「いってらっしゃい。」
「行って来ます。お母さん、明日の朝に佳穂達と病院に来てね。」
母は頷いた。
玄関の引き戸を開けるとタクシーが待っていた。
近寄ると運転手がボストンバックを引き取りドアを開けてくれた。
私が乗り込むと、ドアを閉めてボストンバックをトランクに入れて運転席に乗り込んだ。
私に声をかけてくる。
「それでは西大病院の夜間外来に向かいますね。」
私は「お願いします」と返した。
タクシーが自宅前を発車した。私が次にこの家に帰ってくるのは想像よりも先になってしまうことをその時の私は知る由もなかった。


道は空いており、直に西都大病院の夜間外来に着いた。タクシーが止まると竹中先生と看護師が駆け寄ってきて、先生がドアを開けてくれた。私が料金を払おうとすると、看護師が何かの券らしき物を運転手に手渡していた。
「どうぞ。」と先生が改めて声をかけてくる。
(料金タダなの?)タクシーを降りた。

「驚かれましたか?タクシー代も厚労省持ちなんです。」
診察室で私の血を抜きながら先生はそう言った。
「もしかして、家族の見舞い用の交通費も…?」あ、抜き終わった。
「えぇ、もちろんです。タクシー換算で支給されますよ。」
私は「税金の無駄遣いじゃないの?」と言いながら溜息を付く。
すると先生は「それだけ国も神経質になってるんですよね、AFSに対しては」と苦笑いをしていった。
「今の時間はサーバーが空いてますからね、すぐ結果が出ますよ。」
そう言っているうちにもう、看護師が先生にカルテを差し出す。
先生はそれを開いて
「藤堂 絵里加さん。あなたは、AFS-型の発症患者と認定されました。AFSV値は238です。即刻入院していただきます。よろしいですね?」と真面目な表情で言った。
私も神妙な顔で頷くと、先生の表情が緩み
「すみません、これ、厚労省の指定のテンプレートなんですよ。」
といって笑った。

7月3日未明、私はAFSの治療の為に西都大病院に入院した。
Re: AFS - 道端の草
2013/10/04 (Fri) 01:38:14
どうも、お疲れ様です。草です。
1-13でやっと、起承転結のうちの起が終わりました。
次は2-1となるわけですが、書き溜めと設定の点検の為(寧ろこっちの方がメイン)に投稿まで少しお時間を頂きます。
何処かにおかしな所が無いかドキドキしますね。
上の方にある設定の中の数字もちょっとだけ変わってたりします。

それではまた。
草でした。
Re: AFS - 青年A
2013/10/04 (Fri) 08:29:56
お疲れ様です。
次からは承ですね。
体の変化などが始まる章になると思うので、草さんのペースで
焦らずに書いてくださいね。
期待して待ってます。
Re: AFS - 道端の草
2013/10/04 (Fri) 13:59:08
青年Aさん

コメントありがとうございます。
自分のペースで完結まで書き上げたいと思います。
2-1 - 道端の草
2013/10/08 (Tue) 01:13:40
7月3日

朝早くに目が覚めたので、リクライニングベッドを起こして窓から外を見ていると、携帯端末がメールの着信を知らせた。佳穂からだ。
『姉さん。おはよー。もう起きとる?今日何時くらいに病院に行けば良いかって母さんが聞いてって。』
それを見た私は、ベッド脇に設置されている端末で看護師を呼び出した。
30秒程すると、ドアがノックされ「藤堂さん。呼ばれましたか。」という声が聞こえたので「どうぞ。」と言って中に入ってもらった。
看護師は女性で、背は高め、胸も私くらいある綺麗な人だった。年も私より少し上くらいだろう。
「初めまして。私、藤堂さんの専属となりました『宮下』といいます。宜しくお願いしますね。」
「宜しくお願いします。」素直に返事をすると、宮下さんは少し驚いた様だった。
「どうしたんですか?」その様子を不思議に思い、尋ねると
「いえ、昨日先生から女性医師が担当にならない理由を説明されている筈なのに、嫌な顔をされなかったので。」
あっ、忘れてた。
「その様子だと忘れていらっしゃったようですね。大丈夫です。私にはちょっとした訳がありますので。」
「その、訳って言うのは聞いても良いものですか」と尋ねると
「良いですよ。だけど身体測定もしなくちゃならないから…しながら話しましょうか」といって機材を取りに行こうとしたので慌てて声をかけた。
「すみません、母から何時に病院に来れば良いかと聞かれているのですが…こっちが本来の用なんです。」そう言うと宮下さんは
「先生の準備もありますので、11頃にいらしてもらえたら良いと思いますよ」と苦笑いをしながら言った。

宮下さんは身体測定の準備をしながら事情を話してくれた。
「私は元AFS患者なんです。」
「それじゃぁ治られたのは最近なんじゃ…」
宮下さんは24.5歳くらいにしか見えなかった。
「いえ、もう8年は経ってますよ」
「えっ…失礼ですがお幾つなんですか。」
「戸籍上では39歳になります。但し肉体年齢は25歳ですが」
どういう事だ?
私の顔を見て、宮下さんは説明したくれた。

成長限界以下まで若返ってしまい、AFSの促進治療を受ける際に、本人が希望すれば肉体年齢を18歳未満の希望の時点で治療を終了する事が出来るのだという。
「まぁ、それを選んだ場合は希望した肉体年齢以降の学歴は抹消されます。つまり最低でも大学は行き直さなくてはならなくなるという事です。当然受験もやり直しですよ。」
今の世の中、大卒でなければ殆ど真っ当な職はないだろう。
「その上、戸籍上の年齢は変更されません。下の備考欄に『但しAFSの影響により肉体年齢は〜』みたいな但し書きが付くだけです。それなのに年金は若返った年数分受給開始が遅らされますしね」
確かに余り得なことはない。
「因みに、友人との間など私的なものでは、肉体年齢を自分の年齢としてもいいですが、公文書には戸籍の年齢を書かないと年齢詐称となります。だから、若返った分、若い結婚相手を捕まえようということも難しいでしょう。」
そんな事は、考えていなかったが…
「税金の支払いは肉体年齢が未成年の間はとりあえず凍結されます。まぁ当然ですよね。ただ、成人して税金を支払い始めると、その凍結されていた間の税金も追加して納める事になっています。あと、成人後に認められる公民権も停止されますし、体が未成年だからお酒や煙草もダメですし夜遅くに出歩いていたら補導されたりもします。つまりは、完全にコドモとして扱われるわけです。」
それじゃぁ丸損なんじゃ…
「それにしてもそんな制度があるなんて聞いたことがありませんでした。」
「当然です。もしAFS関係者以外に漏らしたら逮捕されますし、もし漏らしたのが制度を使用した元患者であれば、強制的に肉体年齢を戸籍通りの年齢に戻されます。唯一の例外は、元患者が結婚するときに相手とその家族に事情を説明する場合です。それも厚労省の職員の立会の元で行われ、相手家族にも箝口令がしかれます。」
それは厳しい。
「それじゃぁ、どうして宮下さんはその制度を使われたのです。」
「…少し長くなります。私も座っても良いですか?」
「どうぞ。」宮下さんは見舞客用の椅子に腰掛けた。
2-2 - 道端の草
2013/10/08 (Tue) 01:14:41
宮下さんは苦労の人だった。
母子家庭で家はとても貧しかったそうだ。
母は彼女を養うために必死で働いていたが、彼女が高2の夏に急死。高校は授業料は無料だったので、そのまま通い続けたが家賃や食費などを稼ぐ為にバイト漬けの日々、中の上位だった成績も見る見るうちに下がってしまい、最後はお情けでの卒業だったらしい。
当然大学に通えるはずもなく、そのまま夜の歓楽街で水商売を始めたそうだ。
「とてもキツイ仕事でしたよ。生活リズムもメチャクチャ、お酒もたくさん飲まなくてはならなかったし、男性にも沢山抱かれました。ASFにかかる直前にはもう体の中も外見もボロボロだったと思います。」
健康診断も受けていなかったのでASFに気づいたのは発症してからだったらしい。
「初めは少し肌ツヤが良くなったかなと思ってたんです。だけどある日眼が覚めて鏡を見たら、どう見ても三十路前の顔には見えないくらいに若返っていて、病院に駆け込んだんです。」
すでにAFSV値は600をこえていて、入院した次の日から体が縮み初めて、あっという間に第二次性徴終了直後の身体になってしまったのだという。
「わたし、第二次性徴がとても早くて10歳位には終えていたんです。身長は132cm位しか無かったのに初潮も終えていました。藤堂さんは、12歳の…小学校卒業位でしたね。」
症状が終わって10歳の女児のカラダになった時に初めて女性の関係者が殆どいない事に気がついて、事情を聞いたのだそうだ。
「その時ですね。AFS科の看護師になろうと思ったのは。」
そして、治療の際にその制度をしって、高校入学からやり直す事を決めたのだという。
「理由を聞いた先生がとても喜んで下さって、本来なら元の成長過程を辿るようにホルモン量と栄養量を調節する所を、特別に最適だと思われる量で治療してくださったんです。」
治療が終わって、再度15歳のカラダを手に入れた時、とても驚いたそうだ。
「私、全然身体が大きくならなくて、大人になっても149cmしか無かったし、胸もAAカップだったんです。仕事も少し変わった性癖を持った方を相手にしていたくらいですから。」
身体測定をしてみると、身長は157cm、胸もDカップはあったそうだ。
「先生は『僕は君の身体の本当のポテンシャルを引き出したに過ぎないよ。』と笑っておられました。」
奨学金制度で高校に再度入学した宮下さんは、猛勉強をしながらも、規則正しい生活と栄養バランスを心掛けた食事に努めたそうだ。
最終的に高校をトップで卒業、奨学金の返済免除を勝ち取った上に、体型も今の素晴らしい物を手に入れたのだという。
「そして、大学の看護学部へ行って無事卒業。肉体年齢22歳の時にここで働き始めて夢を叶えたという訳です。」
そこで、宮下さんは一息をついて
「さて、藤堂さんの身体測定をしましょうか。」と微笑みながら言った。
私には、彼女のその微笑みがとても輝いて見えた。
Re: AFS - 道端の草
2013/10/08 (Tue) 01:20:09
お疲れ様です。草です。
本日より2章を投稿していこうと思います。
今の所10話までストックがあるのですが、中々話が進みません。
全体の骨組みとしては4章+エピローグという形になる予定なのですが、想定以上に2章が長くなりそうです…
飽きられないように頑張って行きたいと思います。
2-3 - 道端の草
2013/10/08 (Tue) 21:49:46
身体測定をした後、また自分の病室(個室である)でゆっくりしていると、
「お姉ちゃん!」
妹達がやって来た。
「姉さん。なんともない?」佳穂が心配そうに尋ねてくる。
「うん、何ともないよ」
そういうと、そっかと安心したように笑った後、
「姉さん、エアコン点けてたら寝られへんやろ、これ私の予備やから少し小さいかもしれんけど…」と言ってタオルケットを手渡してきた。
「ありがと。助かるよ。どの位のサイズ?」
「私で、お臍らへんからかけて、爪先がほんの少し出る位やな」
十分なサイズである。
「私が使ってるのも足首らへんから出る位やつだから大丈夫」
すると、佳穂がニヤァと笑い、
「それにしても姉さん、その入院服ちょいとエロ無い?前合わせてるだけやから上から見たら胸の谷間丸見えやで?」
「しょうがないでしょ、入院してるんだから。美奈、そんなにHに見える?」そう、美奈に聞くと
「うぅん、普通やと思うけど…」
「ほら見なさい!あんたが邪な考え持ってるからそう見えるだけや!」
「うっ…美奈ー裏切りよったなー」
そんな話をしていると、宮下さんがやってきて
「藤堂さん、先生が呼んでおられます。診察室3番までお願いします。」と声をかけてくる。
「わかりました。あと、母がどこにいるか分かりませんか」
「お母様なら、もう先生とお会いになってましたよ」
「分かりました。向かいます。」


「では、藤堂さん。詳しい説明をしていきましょうか。あなたは確実に成長限界を下回りますので、それを前提として説明しますね。」
竹中先生はそういって、説明を始めた。

ASFの症状は値が400位になったら出始めるとの事だったが、その位になると、熱が下がるのだそうで、それが一種の目安なのだそうだ。
最初は徐々にはじまり、反動も小さいため、気づいたら若返っていた。ということもあるらしい。
「ただ、藤堂さんの場合は、身体測定のデータを見る限りでは反動が小さい内に、バストとヒップがだいぶ小さくなるようですので気づかないという事は無いと思います。」との事だったが。
そして、背が縮み始めたりする頃には、値は700~800位になり症状はピークを迎える。
「ピークと言っても、若返るスピードが速くなったりするわけでは無くてですね。むしろ、症状の間隔は開きます。ただ、一度に大きく若返るために反動が大きくなるのです。藤堂さんの場合は、背が長い間伸び続けていらしたようですので、他の普通の方よりも1回位はピークでの症状が多いかもしれません。」
そして、大体第二次性徴終了直後まで若返って症状は沈静化する。
「藤堂さんの場合は、小学校卒業時点くらいの様ですね。あと、精神年齢や、知能等に特に影響は見られません。ただ、肉体年齢が若返ったことにより、多少不器用になったりする方もいらっしゃるようですので、十分気をつけて下さい。」
身体が小さい時に転けたりすると痛いそうですよ。と脅しをかけてくる。余りベッドから動かないようにしよう。
「症状が沈静化してから数日様子を見た後に促進治療に入りますが、その説明はまたその時に致しましょう。」
そう、私と母に言ったあと、妹達の方に顔を向けて、
「お姉さんのお見舞い、いつでも来ていいからね。交通費も病院が出す事になってるから。」
それを聞いた妹達の顔が輝いたことは言うまでもない。



この説明から2週間後、私の微熱が下がり、その日の夜に値が400を超えたことを宣告された。
2-4 - 道端の草
2013/10/08 (Tue) 21:50:56
7月18日

昨日の夜に値が400を超えたことを宣告されたが、私には実感が無かった。むしろ微熱が下って元気になったくらいである。
今朝、お見舞いに来た妹達が私の胸に抱きついて、だらしない表情をしていたので
「もうすぐ若返り始まったら、最初に胸が小さくなるからね」と言うと
「姉さん、それってどれくらいまで小さなるん?」と佳穂が聞いてきたので
「背が伸び終わったのが、高3の初め頃だから、Cカップになると思うよ」と答えると
「私より少し大きいくらい…」と小声で言ってより強く抱きついてきた。
すると、美奈が
「お姉ちゃんの胸がどんだけ小さなっても、背ぇ縮んでもお姉ちゃんは、お姉ちゃんや。」
と嬉しいことを行ってきたので
「美奈はええ娘やな〜。」と頭を撫でると佳穂も
「わ、私もそぅ思っとたで!ホンマやで!?」とどもりながら言ってきた。可愛かったから頭を撫でてあげた。

あぁ、ホンマに可愛い娘たちやわ…


その夜、自室のシャワールームで汗を流した後、洗面所の鏡で自分の顔を見ていると、何処か違和感を感じた。
しかし、試しにブラを着けてみてもピッタリフィットしているので胸が縮んだ訳ではないらしい。
結局、寝てしまったが確かに私のカラダは若返っていたのだ。
2-5 - 道端の草
2013/10/08 (Tue) 21:58:33
7月19日

結局、私が変化に気づけたのは、見舞いに来た母に指摘されてからだった。
「あら?絵里加さん。早速成人式位まで若返ったんやね〜。懐かしいわ〜。」
「は?」
私は辛うじて声を発せたが妹達は
「気付かんかった…姉さんの事なのに…」
いや、佳穂は盛大に落ち込んでいた。
「お母さん、それホンマ?」
「アンタ、気付かんかったん?ほんの少し、ほっぺたがふっくらしとるで」
「それって、太ってたんじゃ…」
「ちゃうわ、成人式の頃なんかまだ子供から抜け切っとらんわ。2年の間にもう少し要らん脂が抜けてオトナのオンナになるんや。」
母の言うことだから本当なのだろう。
私は、静かに看護師を呼び出した。


先生に事情を話すと大笑いされた。
「いくら反動が軽いと言っても、反動が無いわけじゃ無いんですがねぇ…」
そういった後
「本当に変わった事とかありませんでした?少し動悸がしたとか。」
と目を合わせながら聞いてきたので、私は
「全く、ありませんでした!」とドヤ顔で返してやった。
すると、先生はまた笑い、
「これは、後々反動が来そうだなぁ…」と呟いた。


その事を思い知るのは、3日後の事である。
2-6 - 道端の草
2013/10/09 (Wed) 21:21:44
7月22日

それは、昼食を食べて、自室で妹達とのんびりとしていた昼下がりの事であった。

いきなり、ドクンッと心臓が高鳴ったあと、脈拍が早くなり始めた。
私は、妹達に
「アンタらちょっとジュース買っといで。私はお茶がええわ」と平静を装いながら言った。言っている間にもドンドン脈拍は早くなっていき、背中に嫌な汗をかいてきた。
妹達が部屋を出ていって、扉が閉まった瞬間
「クッ…!ハァ…ハァ…!」
ベットの上でうつ伏せに倒れ込み、息を荒らげた。
胸元と腰に手をやると異常に熱を持っていた。
(確かに…これは…キツイ…!)
そう思った次の瞬間、
「かハッ」心臓が一際大きく高鳴り
『ググッ』
そんな擬音が聞こえそうな感じでバストが小さくなり始めた。
それはとても不思議な感覚であった。
少しづつ小さくなっていく度に、乳輪と乳頭が敏感になっていき、それが緩くなっていくブラと擦れるたびに自慰とは比べ物にならない程の快感を生み出した。
「あぁっ…ふぁっ…!」
そのせいで、浮かべている筈の苦悶の表情に似合わない声が出てしまう。
その苦痛と快感に耐えながら、自分の胸元をみると、うつ伏せになっているからであろう。だらしなく垂れ下がった首元から真赤に火照った乳房がよく見えた。大分縮んだ様に思っていたが、まだ一回り位しか小さくなっていない。すでにヒップも貧弱になり始めているのだろう。先程までピッタリのサイズであったために感じていたショーツの生地の感触を感じなくなっている。
その間もバストとヒップは縮み続け、最後に甲高い声を挙げたあとに症状が収まり、全身から力が抜けて、私はお尻を高く上げたまま顔を枕に埋めた。暫くその体勢から動けなかった。全身汗まみれの上に、快感のせいだろう、緩くなった筈のショーツのクロッチ部分も肌に張り付いていた。
ドアが開く音がした。
「姉さーん、ただい…どないしたん!?」缶が床に落ちる音がした。
「お姉ちゃん!!」2人の小走りの音が聞こえる。
私は妹達の方に顔を向け、出来る限りの笑顔で
「お姉ちゃん、若返っちゃった。」
こう言った。
妹達に縮む瞬間を見られずに済んだのだ。
Re: AFS - 道端の草
2013/10/09 (Wed) 21:30:19
お疲れです。草です。
昨日3節更新したので、今日は1節だけになりそうです。
初めての肉体変化シーン、いかがでしょうか?こんなにも脳内のイメージを文章化する事が難しいとは…

書き進めているうちに、絵里加視点だけでは描写の限界にぶつかった為、他者視点が入ってきます。誰の視点か分かりやすく書くよう努めます。また、同一シーンを他者視点で追加描写する場合は節番号の後ろにA.B…と付けることに致します。
もう少し先の事となりますがよろしくお願い致します。
Re: AFS - 青年A
2013/10/10 (Thu) 00:27:56
お疲れ様です。
イメージしやすく描写が描かれていると思いますよ。
続きを書くのは大変だとは思いますが、いい作品だと
思うので、頑張って欲しいです。
焦らず草さんのペースで頑張って下さいね。
期待して待ってます。
Re: AFS - 道端の草
2013/10/10 (Thu) 12:35:42
>>青年Aさん

コメント有難う御座います。
ご期待に添えるようじっくり書いていきたいと思います。
2-7 - 道端の草
2013/10/10 (Thu) 23:29:13
騒ぎを聞きつけた看護師が部屋を覗いたら、状況を察したのであろう。ナースステーション方に走っていき、直ぐに宮下さんが入ってきた。
「藤堂さん、大丈夫ですか!?何故先に呼び出して貰えなかったのです!?さぁ、身体測定の前にお風呂に入りましょう。車椅子に乗って下さい。」そう言ったが、私が、完全に脱力しているのに気づくと
廊下にいた男性看護師を呼んで、私を車椅子に乗せた。
「すみません。妹さん達は少しここで待っていて下さい。出来ればお母様を読んで頂けると助かります。」
有無を言わせぬ口調に、二人も随行するのを諦めたのか
「分かりました。」と静かに行った。

予約制であるはずの個人風呂に連れ込まれ、脱衣所で上着をぬがされる。
その頃には大分力も戻り始めていたので、自力で車椅子から立ち上がり、ズボンを脱いで宮下さんに手渡した。
自分のカラダを改めて見てみる。バストは2回りほど小さくなっており、ブラのカップ部分は大きく余りシワができている。アンダーも少し小さくなったようで、背中のホックがゆるい。ヒップも貧弱になっており、ショーツにシワが出来ていた。
ブラを外し、ショーツを脱ぐ。胸元は、浅くはなったがブラ無しでも谷間が作れた。足を見ると、太腿が少し細くなったように感じた。陰部をみると、心なしか陰毛の生えている面積が減ったような気がする。自分の今の顔も見たかったが何故か鏡がなかった。

風呂から上がり、身体測定を行う。
幸い、まだ身長は変わっていなかった。
体重を測ってみると5kgも落ちて、46kgとなっていた。
「…こんなに体重が落ちるとは思わなかったわ。」
「女性が、大人となる時にはバストとヒップだけでなく、全身に軽く脂肪がつきますから、その分が落ち始めているのだと思います。少し、失礼しますね。」
宮下さんがメジャーを持って近づいて来る。両手を後ろに回された時、私の胸に宮下さんの胸が当たり、潰れ合う。若返る前は私の方が大きかったが、今ではもう宮下さんのほうが一回りほど大きかった。
「トップバストは85cm…アンダーは65cmだから…Eカップですね。E65のブラを用意しましょう。」
ウェストは56cm、ヒップは84cmだった。
「次は診察ですので、下着を着けて服を着てください。」
そういって、着替えを渡される。
ブラを着けようと手に取ると、今まで着けていたものより明らかにカップ部分の布地が減っていて、少し頼りなく思えたが、実際に着けてみると、丁度のサイズだった。その事で私はもう割り切れたようだ。後は手早く身につけることが出来た。


「身体データを見る限りでは、あなたの今の肉体年齢は18歳、高校3年生ですね。」先生はそう言った。
確かにその位だろう。
「先生、自分の顔が見たいのですが…」
「あぁ、そうでした。ショックを受ける人が多いので、若返った直後に行く様な場所には鏡は置いていないんですよ」先生が、裏を向けた手鏡を手渡してくる。
私は、それを裏返した。

そこに写ったのは高校の卒業アルバムに載っている私の顔だった。大分大人には近づいているものの、大人になりきれていない。きっちりとした服装をすれば、何とか大人に見てもらえるかもしれないが、本当の大人である大学4回生と比べられるとコドモと言われてしまう顔つきだった。

2-8 - 道端の草
2013/10/11 (Fri) 19:51:13
診察を終えて、私は自室に戻ってきた。今先生は母と話している。
自室では妹達が待っていた。
「お姉ちゃん!!」ドアを開けると妹達が抱きついてきた。
すると、直ぐに佳穂が私を見て、「姉さん、今何カップ?」
この娘はブレないなぁ
「Eカップ」そう答えると、「姉さんの魅惑の爆乳が、ただの巨乳に…」などとほざいている。
私が呆れていると、美奈が「お姉ちゃん、今何歳なの?」
私が、「18、高3の終わり位」と答えると、二人の目がキラリと光った。
「そう言えばさぁ、姉さん、私達に嘘ついたやんなぁ」
「えっ、何が?」
「お姉ちゃん、あの時お茶なんか要らなかったんやんなぁ」
やばい、こんな時の妹達の協力体制には私は勝てない。
「なっ何よ、謝れっての?私は、あんた達のことを思って」
「それは、分かっとるから、謝ってはいらん。ただ、正直に言ってくれたら素直に出てったで。先生からも言われとったし。」
先生...!
「だ〜け〜ど、約束は約束やからなぁ。お姉ちゃんには罰を受けてもらわんとなぁ」
くっ…
「いったい何をすればいいの…!?」
「大したことやなぃ。明日、一つお願いを聞いて欲しいだけや」
正直拍子抜けだった。
「そんな事で良いなら…」
私がそう答えると、二人は「やった!」言いながらハイタッチをしていた。
2-9 - 道端の草
2013/10/11 (Fri) 19:57:14
7月23日

私は、拍子抜けした昨日の自分を叩き飛ばしてやりたくなっていた。

何時もより少し遅れてやってきた妹達は、部屋に入ってくるなり
「姉さん!罰ゲームの発表やで!」
「お姉ちゃんにはある服を着てもらいます!」
とドヤ顔で言ってきた。
「はいはい。で、何を着ればいいの」
と軽い気持ちで尋ねた私に差し出されたのは、立派な箱に入れられた物だった。その箱に印刷されているマークを見て私は呻いた。
「これ…西女の制服じゃない…!」
「いやぁー案外奥の方にあったから、引っ張り出すの苦労したでー」
そんな苦労せんでもよかったんやぞ、佳穂。
「ほな、お姉ちゃん、私ら外出とるから着たら呼んでな」
と、美奈が言って、二人はさっさと出ていってしまった。

とりあえず、中身を出してみる。
紺色の生地に金ボタンがついたダブル型ブレザーで、胸ポケットには校章が刺繍されていて、その上に個人認識用のICタグが差し込まれている。
箱ひだで紺一色のスカートは全国的にも珍しいひざ下丈。
そして、靴下も紺色のハイソックスである。
「って、これ冬服…!」せめて夏服が良かった。
ピシッと糊の効いたブラウスと、臙脂色の紐タイ、ローファーまで揃っており、もう逃げられなかった。


「着たよー。入っといでー」妹達に声をかける。
すると、入って来た妹達もそれぞれ中学と高校の制服である、セーラー服とブレザーを着ていた。
「あんた達まで着たの!?」そう聞くと美奈が
「三姉妹全員で制服着て写真撮りたかったんや。私が入学した時にはお姉ちゃんの胸、大きなりすぎて着られへんかったやろ?」
確かに…
「それにしても、姉さんみたいな、巨乳さんが着たら迫力あんなぁ…」
「何やの、いったい?」迫力って…
「いや、ほら、おっぱいの上に校章とタグ乗ってもぅとるのなんか初めて見たわ…」
「滅茶苦茶大きい訳じゃないんだから、ちらほら居るでしょ?この位やったら」
「胸は同じ位の人確かに居るけど、その分ウェストも太なるから胸の部分も余裕あんねん。姉さんみたいにウェスト細かったら、変ならん様に出来るだけ胸の部分も引き締める作りになるに決まっとるやん。」
そんなもんなんだ。
「てゆーか、姉さんの制服綺麗過ぎひん?何で?」
痛いところを突かれた…!
「いやぁー…高3上がったくらいまでやったら、前の制服でも良かったんだけど…」言葉を濁す私。
「姉さん、吐いちゃいなよー楽になるでぇ」佳穂、オヤジ臭い。
「何があったん?」美奈は純粋だ。是非このまま育っていってほしい。
「高3入ってから、胸が急に大きくなり始めて、冬くらいにはパツパツなってもて、卒業式に着ていくにはみっともないという事で年明けに新調しました!結局、数回しか着てません!」
「姉さん!勿体無いわー!」
「しょうがないやないの。答辞読むために壇上上がるから、胸元パッツパツやったら恥ずかしいやんかー」
私は生徒会長を務めていたため、卒業生代表として答辞を読んだ。
因みに、佳穂も高等部の現生徒会長であり、美奈は中等部の副会長を務めていて、来年度は生徒会長に選出される見込みである。(西女の生徒会は、会長副会長が9月の選挙で選ばれ、その他の役職を会長が任命する事となっている。副会長は1年生から選ばれ、生徒会長の下で、仕事をしっかりと学び、2年生となった次年度の9月にそのまま会長に繰り上がる事が伝統となっている。そのため、会長選挙は実質の信任投票となる。)
「お姉ちゃん、パッツパツってどの位?」美奈が顔を赤らめながら聞いてくる。
「んーと、キチンとブレザーのボタン留めたら、ボタンが悲鳴あげるから前開けとったら、その下のブラウスのボタンとボタンの間から、キャミソールが見える位。」
「それは…!」
美奈は納得してくれた様だ。
まだ、ブーブー言っている佳穂の頭を軽く叩いてから、宮下さんを呼んでカメラのシャッターを押してもらう。
私が真ん中に立ち、左から佳穂が抱きついてきて、右から美奈が腕を組んでくる。三人とも笑顔だった。

しかし、この新調した制服より、前の制服の方が合う身体になってしまうのは案外直ぐのことだった。


Re: AFS - 道端の草
2013/10/11 (Fri) 19:59:17
お疲れ様です。草です。
週末更新出来ないかもしれないので、キリの良い所まで上げておきました。

ご意見ご感想戴ければ幸いです。
2-10 - 道端の草
2013/10/15 (Tue) 19:27:45
7月25日

明日は西女の終業式である。(ずっと、試験休みだったのだから終業式も早めればいいのにとは思う。)
妹達を早めに帰し、ベッドに寝転がりながりつつ、携帯端末で雑誌を読みながら夕飯を待っている時のことだった。

『ドックん!』(来た…!)
私は、直ぐにサイドテーブルに携帯端末置き、宮下さんを呼び出した。
前回よりも脈拍が早くなるペースが上がっていた。
直ぐに私の胸と腰は火照り始めた。
私は、どの位縮むのかを把握するために胸元の合わせを広げて、良く見えるようにした。そして、ベッドに仰向けて倒れ込んだ。
もう息は荒くなり、汗をかきはじめている。
そして心臓に強い衝撃が走ったあと、胸が縮み始めるのがみえた。
胸元の双子山の標高が徐々に低くなっていき、谷間も浅くなっていく。
「あフッ…あぁ!!」前回よりも快感が強かった。どんどんショーツが濡れていくのが分かる。
サラダボゥルを裏返したくらいの大きさだった乳房は、一回り程縮み、すでに左右の乳房の間に隙間が出来始めている。
腰もベッドに押し潰されている脂肪の量が少なくなっていくのを感じる。
暫くして胸と腰の火照りが収まり始めた。胸は二回り程小さくなっていて、2つの乳房は完全に離れていた。
しかし、今日はこれで終わりではなかった。

「あがっ…!!」
全身に激痛が走り、背筋から爪先までまっすぐ伸びる。身体が動かせない。宮下さんがベッドの側に来て何かを言っているが聞こえなかった。
全身から『ピキ、パキ』と言う音が聞こえる。
そして、足首の部分にあったズボンの裾が徐々に踵の方へ向かい始めた。腰元にも違和感がある。上着の袖も、手首の部分から掌へと進行を始めた。
(あぁ、私、体が縮んでるんだ…)
そう思ったあと、私の意識は暗闇に包まれた。
2-11 - 道端の草
2013/10/16 (Wed) 17:32:51
「う…くっ…」
「藤堂さん!大丈夫ですか!」
私が気がつくと宮下さんが直ぐ目の前にいた。
「私、どの位気絶してました?」
「ほんの30秒程です。動けますか?」
足に力を込めてみる。動く。
「大丈夫そうです。」
「そうですか。それでは、またお風呂場へいきましょう。私の腕に捕まりながら、そっと立って下さい。」
ゆっくりと立ち上がる。ブラが肩のストラップを支点に少しズレる。ショーツも少しずり下がった。
宮下さんと立って向かい合うと、前よりも目線が近くなっていた。
「…背が縮んだようです。」
「大丈夫ですよ。またすぐに戻りますから。」

風呂場につくと直ぐに上着とズボンを脱いだ。
数日前に初めてつけるときには頼りなく感じたEカップのブラでも全然サイズが合っておらず、カップ部分の布地にシワができている。アンダーも少し縮んだのだろう。脇の下を締め付ける感覚がしない。
ショーツもヒップの部分にシワができているのは前回同様だが、今回はそれに加えて少しずり下がり少しお尻が見えてしまっている。
それを見た宮下さんは「骨盤も…小さくなり始めた様ですね。」と言う。
裸になって自分のカラダを見てみる。小さくなったバストは腕を寄せてやっと浅い谷間が出来る位で、寄せて上げるブラが大活躍しそうだった。試しに手で覆ってみると完全に隠すことが出来てしまった。そっと揉んでみると少し硬さの残る乳房になっており、乳輪の下にしこりの様な物が出来ていた。(いや、戻ってきたのか…これだけ大きめなしこりがあったんだったらまだ胸が大きくなるって分かりそうな物だけど…)
腰元にも触れてみる。ヒップの脂肪は勿論だが、腰の張りも減ったようだ。太腿もまた細くなっていた。陰毛は濃さは余り変わっていなかったが、面積は明らかに縮小していた。


身体測定の結果、私の身長は2cm縮んで162cmに、体重は42kgになっていた。
そして、スリーサイズを測るために宮下さんが近づいて来て、胸が触れ合う。もう宮下さんのほうが三回り以上大きく、潰れ合うというより、押し潰されると言った方が正しかった。
「トップは79cm…アンダーは64cm…Bカップだと小さいですね…C65を用意しますので、ホックで調整して下さい。」
んっ、最近どこかで聞いたような…
「あと…ウェストは56cm、ヒップは80cmですね…ショーツはMからSに変更しましょう。上着とズボンはまだ大丈夫ですね?」
「あっはい、ズボンの裾は踵にかかる位ですし…袖もほんの少し掌にかかる位ですから。」
背が縮んだと言っても2cm位ならまだ大丈夫。
「それでは、そのままのサイズでいきましょう。」

服を着終えて、診察室に向かっている途中に気がついた。
この身体は、この間夢で見た時の物だと。
2-12 - 道端の草
2013/10/17 (Thu) 19:58:03
竹中先生が私の身体データも見ながら顎に手を当てている。
「少し、半端な時期ですね…一気に15歳位まで行くと思っていたのですが…」
宮下さんも「今日、病室まで行くのが遅れてしまってすみませんでした。次の症状が出るのはもう少し先だろうと考えていたのです。」と申し訳無さそうに言う。
「その身体の年齢は17歳…だとは思うのですが、どの位の時期か分かりますか?大雑把でも構いません。」
私にはこの体の時期がハッキリと分かっていた。
「高2の10月です。」
私が答えると、先生は驚いたようで、
「失礼ですが…根拠はありますか?」

私は夢の事を話した。
「この夢と今のカラダ、何か関係があるのでしょうか。」
すると、先生は苦い表情で
「これがAFS以外の病気なら、偶然と笑い飛ばせるのですが…」
少し悩んだ後
「藤堂さん、もしまたその様な夢を見たら直ぐに教えて下さい。因果関係を調べてみたい。」
そういった後下がっていいですよと言われたので
「先生、鏡貸してください。」と呆れた声で言うと
「すみません。忘れてました。」
手渡された鏡に写った顔は、どう見ても未成年だった。つい先ほどまでは少し頑張れば成人に見えたのに、たった1年半の月日でここまで変わってしまうのか。
私の身体は、成熟し始めた女性の持つオトナの体から、思春期真っ只中の少女の持つコドモの体へと還っていた。
2-13 - 道端の草
2013/10/18 (Fri) 19:12:53
7月26日

朝早く目が冷めた。酷い寝汗だった。臍辺りから足首までを覆っているタオルケットを脇によせ、ベッドから降りようとする。昨日までは丁度足がついていた高さのはずが、背が少し縮んだことで、踵が少しつかなくなっていた。
一度自分の体を落ち着いて見てみようと、宮下さんに全身鏡を運び込んで貰えるように頼む。2.3分で済むとの事なのでその間にシャワーを浴びることにした。

お湯が私の体を伝っていく。元の体であれば、胸の間は自分で広げなくてはお湯が谷間に貯まるだけだったし、高3の体でも胸を意識して張らないと間にはお湯が流れなかった。しかし、私の今の体ではようやくCカップになった所だ。測り方によってはまだBかもしれない。谷間など、頑張って寄せても浅い物しか出来ない。
体を上から順になぞっていく。全身に付いていた人を受け止めるようクッションの様な脂肪が明らかに減り、「線が細くなった」といえるだろう。

シャワールームから頭と体を拭きつつ戻ると、全身鏡が設置されていた。ちゃんと鍵もかけ直されている。宮下さん、いい仕事です。
私は、体に巻いていたバスタオルを床に落とした。

体は変わっていないように見えて大きく変わっていた。骨盤が小さくなったことでヒップが基礎から縮み、上向きだったのが普通になっている。ウェスト部分との差も減り、括れもなだらかになった。
しかし、一番の変化は腰の始点が下がった事で足が短くなったように感じられることだ。これは地味にショックだった。
「佳穂と並んだら、どちらが姉に見えるかしら…」
私のほうが背も高いし、胸も腰もまだ大きいが、全身の肉付きがすでにコドモになりかかっている。
「2人がお見舞いに来たらなんて言うかしらね」
地味に楽しみな私だった。
Re: AFS - れな
2013/10/19 (Sat) 09:13:36
草さんはじめまして、すごく楽しく読ませていただいてます(^∇^)

絵里加さんは特殊な変化っぽいのですごく楽しみですね(*^-^*)

それに若返りのときに激しい快感がくるという設定もナイスですw

しかも若返りが進むたびに快感が激しくなっちゃってるみたいなのでこれからさらに…(≧▼≦)

今後の展開すごく楽しみにしてますのでがんばってくださいね〜
Re: AFS - 道端の草
2013/10/19 (Sat) 11:25:21
>>れな さん
コメント有難う御座います。
すみません…若返りが進ほど快感が強くなるのではなく、性徴の退行具合が大きいほど快感が強いという設定なのです…なので次の若返りはバストやヒップが縮む快感よりも体全体が縮む苦痛のほうが大きいという設定になっております…
次に大きな快感が絵里加を襲うのは3章に入ってからかな…
Re: AFS - 道端の草
2013/10/19 (Sat) 11:27:48
お疲れ様です。草です。
昨晩告知するのを忘れてしまいましたが、今日明日も更新は難しそうです。すみません…
Re: AFS - れな
2013/10/19 (Sat) 20:40:22
草さんコメントありがとです(^∇^)

性微ですかぁ〜たしかに小学生になっちゃうと性微の変化は例の場所だけに…w

第3章がめちゃめちゃ楽しみですねっ(≧▼≦)
2-14 - 道端の草
2013/10/21 (Mon) 20:09:32
お昼を少し過ぎた頃、遂に妹達がやってきた。
「姉さん、来たでー」
「お姉ちゃん、お菓子買ってきたから一緒に食べよやー」
そう言いながら二人が入ってきて、こちらを見た。
「おっ…姉さん…!?」
「お姉ちゃんの胸がまた小さなっとる!」
二人が駆け寄ってくる。
「姉さん!また縮んだん!?何時!?」
「昨日の夜。今回は背も縮んだよ。」
「えっ…どれ位…?」
およ?佳穂の元気が無くなった。
「2cm」
そう答えると、ホッとした様子で
「そんなもんやったら大して変わらんやんな?」
「うーん」私は、ベッドに腰掛けて足を下に降ろす。
「ベッドから足を下ろした時に踵がつかなくなちゃった…」
すると美奈がちょっと立ってと言うので立ってみる。すると、
「私には少し大きな変化かも…」
「美奈、姉さんそんなに変わった?」
「うん、お姉ちゃんの肩越しに景色が見れるようになったわ」
確かにそれは大きな変化かも…でも佳穂はブレなかった。
「ふーん。まぁそれは置いといて…姉さん!」
「なっ何!?」また、罰ゲームか!?
「今、胸のサイズどれ位!?」違った…
「79、ぎりぎりCカップ」
すると、後ずさりながら
「姉さんの胸がとうとう普乳に…!私の癒しはどこへ…!」
奴はほっとこう。
「美奈。お菓子買ってきてくれたんでしょ?食べよっか?」
「うん!」私と美奈はベッド脇の小さなテーブルに椅子を寄せ合ってお菓子をつまみ始めた。

しばらくすると、佳穂も戻ってきてお菓子をつまみ始める。
そんな「妹」にネタを振る。
「そういえばさー佳穂。」
「ん、何ぃ?」
「今なら私とアンタ、どっちが上に見えると思う?」
「そんなん、姉さんに決まっとるやん。」
もうちょっと突付いてみる。
「いや、だけど今なら肉体年齢はアンタの方が9ヶ月は年上よ?」
「でも、体付きは姉さんの方は断然立派やもん」
「そーかな?顔つきとかどう頑張っても未成年にしか見られない位コドモになってるし…アンタならメイク次第やったらオトナに見えるやろ?」
「でも…」
「私の事、『絵里加』って呼び捨てにして妹扱いしても良いんやで?」
どう来る?
すると、
「やめて!!」佳穂は真剣な顔をして叫んだ。
「お願いやから辞めて…」
「佳穂…?」私は佳穂のこんな泣きそうな顔を初めて見た。
「姉さんは…ねぇさんは!どんなカッコになっても!もし、私より小さなってもぅても!私のたった一人の姉さんなんや!」
そう言って佳穂は、抱きついてきて、右肩に顔を埋めた。
入院服の肩の布地が少しずつ濡れだす。佳穂が泣いている…!
「姉さんが一人だけ父親が違うん気にしとんのしっとる!」
え…
「姉さんが一人だけ発育よーて私等に負い目みたいなもん感じとんのも知っとる!」
気づかれてたのか…
「でも、そんなん私ら気にしとらん!姉さんは…お姉ちゃんは私等のお姉ちゃん!小さい頃からずっと優しくしてくれた実のお姉ちゃんやんか!」
美奈の顔をみると、彼女も静かに涙を流していた。
「お願いやから!どんなに若返っても、美奈より若返ってもぅても、私等の『お姉ちゃん』でおってや!」
いつの間にか佳穂は『美奈と被るから』といって止めていたお姉ちゃん呼びに戻っていた。
私の目にも涙が溜まってくる。
私は、黙って涙を流している美奈を抱き寄せ、左肩に顔を埋めさせた。
すると、直ぐに大きな声で泣き始める。
「ゴメンな…ホンマにゴメンな…」
私達は暫く三人で抱き合いながら涙を流し続けた。
私の心の奥深くにあった、ちっぽけな蟠りと勘違いが消えていった。
この日から私達三姉妹の絆はより強固になったと思う。
2-15 - 道端の草
2013/10/22 (Tue) 20:11:47
あの後、夕方まで色々とおしゃべりし、私と美奈は姉の病室を後にした。その時、
「もう遅いかもだけど、あんたら、学校で『姉がAFSになった。』なんて話回って無いでしょうね?」と聞かれた。
話しているはずがない。おそらく姉は、口の硬い親友には話しているだろう、と思っているだろうが、私達は誰にも話していなかった。
というより、話したら大変なことになるのは目に見えている。
大袈裟かと思うかもしれないが、姉は西女では伝説的な人なのである。余り自覚は無いようだが。
姉の卒業後に入学してきた娘も名前は知っている程には。

我が校の生徒会は、生徒が皆優秀なため運営が難しい。もし失策をしたら支持率はガタ落ち、その年の生徒会は完全に無力な存在となる。失策をしなくとも最終支持率は5割あれば良い方だし、中等部で生徒会役員を務めた娘は間違いなく高等部の副会長選挙には出馬しないし、しても当選出来ないだろう。つまり、同窓の中等部と高等部の生徒会は完全に違う顔触れとなるのが普通である。
しかし、姉は両方の生徒会長に選ばれたのだ。中等部の副会長当選時の得票率は54%ほどだったそうだが、1年後の会長信任投票では信任率98%をマーク、退任直前の支持率も95%以上だった。
そんな姉の同窓は、伝統に則り高等部の副会長選挙には出馬しないでいようとした姉を担ぎ上げ、しまいには当時の高等部生徒会長の推薦として出馬させられ、対抗馬のいない副会長選挙で無効票1%で当選した。2年後の会長退任直前の支持率は99%だったというから最早化物である。(姉が中等部会長だった時の副会長も、『藤堂絵里加の姿を隣で見てきた娘』として両会長を務めた。)
そんな姉の人気とカリスマ性を知っていた私は、中等部入学後10月位までは必死で姉との関係を隠した。生徒会なんて面倒臭い物には入りたくなかったのである。(中2の時に役員には入れられたし、高等部ではしっかり担ぎ上げられたが)
美奈も隠していたはずなのだが、隠したままで副会長選に出馬し当選したという事は光るものがあるのだろう。(今はもう私の妹=姉の妹だとバレている。)
そんな西女の中では皆の憧れの生徒として君臨した姉だが、家の中では、ただの妹にダダ甘い姉である。
私は一度、中高合同生徒会で姉に叱責された事があった。その時は大好きな姉に叱られたと私もかなり落ち込んだ。しかし、姉が帰宅した途端先に帰宅していた私の部屋に飛び込んできて、半泣きで抱き着いてきて、「ホンマにゴメン!だけどあそこで怒らんかったら示しつかんかってん!だから、お姉ちゃんのこと嫌いにならんといてぇー!」とこんな感じなのである。
こんな可愛いギャップがある上に、ただでさえ私達にだだ甘の姉が私達も大好きなのだ。

さて、何故こんな事を連連と語っているかというと…
「藤堂 佳穂さん、美奈さん、診察室へどうぞ」
「「は~い」」
帰ろうとたら、宮下さんから「ちょっと待ったコール」がかかったからである。
2-16 - 道端の草
2013/10/23 (Wed) 20:47:21
診察室に入り、椅子に腰掛けた私達に竹中先生が話しかけてきた。
「藤堂さん。いや、ややこしいな…下の名前で呼んでも?」
私達は頷いた。
「それでは、佳穂さんに美奈さん。今日のお姉さんの姿を見て、大分ショックだったと思います。」すると美奈は
「そんな事はなかったです。」
「ほぅ?そうですか?」先生は少し驚いた様な表情を浮かべた。
「はい。確かに…少し姿は変わってしまいましたけど、中身は何時ものお姉ちゃんのままでしたから。」
「そうですか、では佳穂さんは?」
すこし、考えてから話し始める。
「私は、少しショックを受けました。」
「そうでしょうね」
「でも、それでも、話してみると直ぐに元の姉のままだと分かるのです。」
「どこら辺にそれを感じられました?」
「私達がショックを受けているのを察知して、上手に暴発させて肩を貸してくれる所なんか、私達の大好きな姉のままなんです。」
本当に他人の心の機微には敏感なのだ。
「それに、一番ショックを受けているのは姉自身のはずなんです。」
もう先生は笑みを浮かべている。
「ずっと支えてきて貰った私達だから、今度は私達が支えてあげるんです。そう、決めたんです。」私がそう言うと、美奈もしきりに頷いた。
すると先生は深い安堵の溜息をついた。
「よい妹さんに恵まれた様だ。もし、心が折れそうだったらここで見舞いを中止してもらうつもりだったのですが…」
そう言って、私達の、顔をじっと見ながら
「正直言って、まだ絵里加さんの身体は高校生なんです。これから、中学生、小学生へと変わっていくわけですが、そっちの方が体の変化は断然大きいし、ショックも同様です。だから、確りと支えてあげてください。」
言われるまでもない。
「この話、両親には…?」
「はい。同じ様な問いかけをして、見舞いをされない事を選ばれました。」
「どうして!?」信じられなかった。母はまだしも、父は一度も見舞いに来ていないではないか。血が繋がっていないから…?
「『手塩にかけて、育て上げた娘が子供に還っていってしまうのを見続けるのに耐えられそうもない』との事でした。子供に一心に愛情を注いでいる方の方が見舞いにはいらっしゃらないのですよ。」
先生は私の考えを読んだようにいった。
「この事は姉には…?」
「知らせていませんが、察しはついているでしょうね。」
彼女、この業界の事情も良くご存知だから。
先生は苦笑しながら言った。
Re: AFS - Poco/a/Poco
2013/10/24 (Thu) 19:15:33
ようやくゆっくり読みました。
すごく作りこまれてて、次にどうなってしまうのか気になってどんどん引き込まれていきます。何だか実際の体験談みたいだ……
Re: AFS - 道端の草
2013/10/24 (Thu) 20:03:39
>>Poco/a/Poco さん
コメント有難うございます。
出来るだけリアルに書こうとしていたので、とても嬉しいです。
登場人物や学校や病院等の施設にも実際のモデルが存在しているのでそのおかげかもしれません。
2-17 - 道端の草
2013/10/24 (Thu) 20:12:18
3人で思いっきり泣いて、私の心の中に昔からあったしこりの様な物はスッキリと消えていた。
今日は気持ちよく眠れそうだ、と思いながらタオルケットをかけて目を瞑る。

そして、また昔の夢を見た。


私は紺色のセーラー服を着ていた。スカーフは臙脂色。西女の中等部の制服と気付くまでそう時間はかからなかった。
前の黒板を見ると真中に
『先輩方、中等部ご卒業おめでとうございます!!』
と大きく書かれており、その周りに後輩達からの寄書きがたくさん書かれている。心持ち私宛の物が多い様な…
ボーッと黒板を眺めていると、後ろから肩を叩かれ
「絵里加ー?どないしたん?」
裕美だ。前に夢に出てきた時よりもかなり目線が近い。
「なんやぁ?あんた宛の寄書き読んで感慨にでも浸っとったんかいな」
「そんなわけないやろ。制服変わるだけで校舎も中庭挟んですぐ隣に移るだけやないの…」
それだけなのに無駄に立派な卒業式をするのだ。
「まぁなぁ…それにしても…」
裕美はそう言いながら片手を私の頭の上にかざそうとした。
「中等部の間に背ぇだいぶ離されてもぅたなぁ…私は中2で止まってもうたし…あんた今どれくらいやっけ?」
「たしかー…158やわ」
まだこの頃は160にも届いていなかった。
「かーっ!もう3センチも離されたか!アンタと目ぇ合わそう思ぉたら心持ち上見なアカンわけやわ」
「そっかー、いつの間にかそんだけ開いとったかー…でも、バストは同じやんな!私のほうが体大きいからカップで見たら小さいかもやけど…!」
そういうと、裕美は腰に手を当てながらフフーンという。
「あんた…!まさか!」
「そのまさかや!今朝卒業記念に測ったったら、1センチ増えとったわ!77や!ダブルセブンやで!」
そう言うと、私の胸元に手を伸ばし
「あぁ…数字で差がはっきり開いたって分かってもぅたら、アンタの胸が心なしか小さく感じられるわー」と笑いながら言ってくる。
「あんたなー!」やり返そうとすると、
「はいはい、絵里加さんも裕美さんもいちゃつくのはそこ迄にしてや。まぁ、絵里加さんの本当の姿を見れるっちゅーのはクラスメイトの特権やけどな!」
クラスメイトが笑いながら声をかけてきた。
ほら、そこー「ホンマ、猫かぶりの天才やな」って言葉、聞こえとるよ?
あと、大熊猫はパンダや。
「すまんすまん、何のよう?」
クラスメイトに問いかけると、
「後輩達来とるよ?挨拶に。代表は副会長の娘やから、殆ど絵里加さん目当てやと思うで」
「副会長ちゃう、もうあの娘が会長やで」
そう言うと、クラスメイトが苦笑し、
「いやぁ、絵里加さんの会長イメージが強すぎてな…ほな、入ってもらうで?」
私は頷いた。

「会長!裕美さんも、ご卒業おめでとうございます!」
目の前で幾人かの後輩が頭を下げてくる。おそらく今年度の生徒会の面々だろう。どうやら挨拶は現会長が代表して行う様である。
「ありがとう、でももう私は会長ちゃう。会長はアンタやろ」
「私の事は、会計さんって呼んでくれへんのー?」
私が注意すると、裕美が後ろからからかいの言葉を飛ばしてくる。
「すっすみません。か…絵里加先輩。どうしても先輩が会長のイメージが抜けんくて…裕美先輩はそないな事無かったんですけど…」
後ろからどーゆー意味やーという声がするが私達は無視した。
「私、絵里香先輩の元で副会長として働けて幸せでした。だけど先輩がこの校舎からいなくなると思うと、不安で…何よりも寂しくて…」
そう言いながら涙を流しだす。
「こーらっ。シャキッとしなさい、会長さん。私等に送辞読んでくれるんやろ?」
それでも後輩はでも、でも…と言いながら涙を流す。その姿を見ているととある事に気づいた。
「もぅ泣かないの!ちょっと近くに寄りなさい」
そう声をかけると少し近くに寄ってくる。
「私はすぐ隣の校舎におるから。放課後やったら相談も乗ったるから。」
そう言った後
「ほら、タイが曲がっとるよ?生徒会は全生徒の模範となる存在やねんから、身嗜みはキチっとな?」
そういって、スカーフを直してあげると、後輩の顔が真っ赤になった。周りからも「キャー」とか「百合やゎぁ…」とか「あの名作の名シーンが現実で見れるとは…」とか「あぁ…バックに百合の花とマリア像が見える…」とか謎の言葉が聞こえる。マリア像やったら聖堂やで?
そして、後輩の口からも
「おねぇさま…」という言葉が零れた後、床にへたり込んでしまった。
その言葉に、んっ?と首を傾げると、裕美が
「絵里加ー!私というモンがありながら、若い娘に走るんか!若さか!やっぱ若さなんやな〜!!」と言いながら教室から走り去っていった。でも口元が笑っていたから大丈夫だろう。
「絵里加さん、百合小説って…知らないの?」
当時の私は知らなかった。
それ何?と聞こうとすると
「盛り上がってるとこ悪いんやけどー」
という担任の声がドアの方から聞こえた。
「藤堂さん。答辞の最終確認したいから、ちょっと職員室まで来てくれる?」
と言った後、すぐ廊下に出ていってしまった。
追いかけなくては、と思い
その話はまた後で、とクラスメイトに言ったあと未だにへたり込んでいる後輩の頭を撫でながら
「送辞期待しとるから、しっかりな」
そして、「この娘の事、しっかり支えたってな」と他の生徒会の面々に言う。
「はい、絵里香先輩。今まで本当にありがとうございました。」
その言葉に少し泣きそうになりながらも頷いて先生を追って廊下に出た。
2-18 - 道端の草
2013/10/25 (Fri) 18:51:32
7月27日

そこで目が覚めた。
本当に懐かしい。
私はベッドの上で正座し、そのまま顔を枕に埋め、
「黒歴史やわ…恥ずかしいわーー!」
叫んだ。

その後、確認が終わったのは式が始まる直前で、百合小説の事を聞けなかった。結局私がそれを知るのは高3の時となる。
あの日から、あの後輩は事あるごとに私の事を「おねぇさま」と呼ぶ様になってしまった。他にもそう呼びたそうにしていた後輩がある程度存在した事、その後輩達をあの娘が牽制しまくっていた事は気のせいだと思いたい。
私が会長を務める高等部生徒会の下で、再び副会長を務めてくれるのだが、私が椅子に上着を掛けたまま外出し、戻ってきた時にその娘が私の上着に顔を埋めながら「おねぇさま…///」と顔を赤らめながら呟いていることもあった。
その時は「何かいい匂いでもしてるんかな?香水は使ってないんやけどな」としか思わず、慌てて謝ってくるその娘の頭を撫でながら許してあげた。その行動がより病状を悪化させたのであろう。それの後は出来るだけ私と一緒に行動する様にもなったのである。
私も一番慕ってくれているその娘の事が可愛くて堪らず、とても可愛がっていた。その溺愛っぷりにクラスメイトが呆れていたのを覚えている。小説の事を知ってからは出来るだけ自重したが私の高等部卒業の時にまたタイを直させられたのは言うまでもない。

そんな事を思い出しつつ暫くバタバタと悶えた後
端末の【呼出】を押す。
そして、やってきた宮下さんに
「中等部の卒業式の時を夢で見ました。」
と告げた。
Re: AFS - 道端の草
2013/10/25 (Fri) 18:56:30
お疲れ様です。草です。
毎週の事ですが、週末は更新をお休みさせていただきます…
今週末はいつもより忙しく(私用ですが)もしかしたら週明け月曜日もお休みするかもしれません
それではまた


(さて、最速見に映画館行くか…)
Re: AFS - 道端の草
2013/10/29 (Tue) 19:41:48
申し訳ありません。
現在、仕事の方で問題が発生しており、時間がとれておりません。
投稿再開までしばらくお待ち頂ければ幸いです。
2-19 - 道端の草
2014/01/02 (Thu) 00:45:11
私が、藤堂さんの病室からナースステーションに戻ると
「藤堂さん、何のようだった?」
と竹中先生に尋ねられた。
「昔の夢をご覧になられたそうです。」
そう返事をすると、少し首を傾げられ
「宮下さん、少し診察室まで来てくれる?」
これは担当者間の少し内密の話をしたいという意味だ。
「はい、分かりました。」

診察室に入るといきなり尋ねてきた。
「で、何時?」
私は、ドアに鍵をかけながら
「中3の卒業時だそうです。」
「…短いな。」
「私も思いました。」
若返りの年数が短いのである。
「今、どれ位の値になってる?」
「昨晩就寝前の簡易検査では720、ピークです。」
「…今の姿が高2の10月だったよね?」
「はい、そう仰っていました。」
「それで、次が中3の3月…1年半しか若返らない計算になるよね?」
「はい、統計平均の半分…ですよね」
普通なら、18歳の姿から一気に15歳…つまり、今朝藤堂さんが夢に見たと言う時期位の肉体になるはずであった。つまり、
「今の高2の状態になられたのが、少しおかしいんですよね?」
「僕もそう思った。彼女が診察室に入ってきた時、思ってたより顔が大人びてたから驚いたよ。それで、何時ぐらいか聞いたら『高2の10月』ってピンポイントな返事が返ってくる。その上、分かった理由が『夢で見たから』と来た。驚きの表情を出さない様にするのに苦労したよ。」
それは、私もだ。
「私は、藤堂さんの身長が遅くまで伸び続けていたのが原因だと思ったのですが...」
「それだったら、伸びるのが止まった高3進級時位になるよね?」

「うーん…分からん!まぁこれは置いとこう。それで、次は何時位に発症するだろうね?」
「普通なら…二週間程開くのですが、年数が短いですから10日位で考えています。」
「まぁ、その辺りか。その夢が外れて、中2まで若返る可能性もある訳だが…その甘えは捨て置こう。」
「はい、私もその方が良いと思います。」

それで、この場での会話は終わった。
しかし、またもやその予想は外れる事となる。
我々は彼女が微妙な年数づつ若返っている事実にもっと深く切り込むべきだったのだ。
その事が我々に突きつけられるのは1週間後の事である。
2-20 - 道端の草
2014/01/02 (Thu) 00:48:33
10時半頃になって妹達が見舞いにやってきた。
昨日の事もあって少し恥ずかしかったがそれも直ぐに薄れた。

「あぁ、そうそう。お姉ちゃん、今朝中等部の卒業式の日の夢を見たよ。」
「えっ、中等部?ほな姉さん、セーラー服着とったん?」
佳穂が課題をやりながらこっちを見た。
妹達は病室に課題を持込、私に分からない所を聞くほうが効率が良いと学んだらしい。
「うん、紺色の奴。臙脂のスカーフも巻いとった。懐かしかったなぁ」
「うわー、姉さんのスカーフの巻き方の綺麗さは小4やった私の憧れやったわ。」普通だと思うんだけど…
「私、まだ幼稚園だったから全然記憶にないよ…」
美奈が残念そうに言う。
「美奈、姉さんの制服姿見たら、私等が恥ずかしなんでー。私が中等部居った時は、姉さん高等部やったからブレザー着とったけど、校則完璧に守っとる着方のはずやのに、他の人より綺麗に着こなしてる様に見えたからな…私も一緒に登校しとったけど、セーラー服どっかおかしないかめっちゃ気になったもん。」
「言ってくれたら直したったのに…」
「それで、惚れさすんかいな!実の妹惚れさせてどないすんねん!わたしゃ、校内でべったり引っ付いとった副会長さんの事、忘れとらんで!て言うか、やっぱおかしいとこあったんやな!」
うわー墓穴掘った。実姉妹百合とか…耽美過ぎやろー!とほざく佳穂は無視することにした。
「それでも見てみたいんや…そや!」
美奈の、目が輝く。
「お姉ちゃん!夢で見たってことは、次は中3に若返るんやんな!?」
「うーん、どうなんだろ。先生からは何も聞いて無いんだけど」
「それやったら、中3になった時でええから、セーラー服着て~や!引っ張り出しとくから!」
「えー…」私が嫌な顔をすると
「美奈!えぇ事言うた!また三人で写真撮ろ!私等も制服来てくるから!」
「うっわ、佳穂、アンタはブレザー来てくるんやろ?私セーラーやったら完全に妹にしか見えんやん…」ダメージがきそうだ。
「姉さん、その時身長なんぼ?」
「158」正直に答えてしまった。
「それやったら私より4cmも高いやん。ダイジョブダイジョブ」
いや、背ぇだけやなくて、顔つきとか体付きとかが…と言い訳を重ねようとすると、美奈が正面に回ってきて
「お姉ちゃん、お願い!お姉ちゃんの現役セーラー見てみたいんや…」
と涙目+上目遣いで言われた。もう抵抗は出来ない。
「はぁー…好きになさい…」
溜息混じりにそう言うと、2人は立ち上がって「イェーイ!」言いながらハイタッチしている。美奈も佳穂も満面の笑顔だ。
(この笑顔が見れるなら…いっか!)と考えてしまう私はやはり甘いのだろう。

その、妹達に期待された若返りは1週間後にやってきた。
予想以上の負荷と変化と共に。
2-21 - 道端の草
2014/01/02 (Thu) 00:50:44
8月4日

今日も朝から来ていた妹達とずっとおしゃべりし、少し散歩に出たり(宮下さんも一緒だが)勉強を見てあげたりして、もうそろそろ妹達が帰ろうかという時間だった。

『ドッックン!!』
「っ…!!」今までで一番の衝撃だった。
心臓から全身に痛みが広がっていく様だった。
「あんた達、早く…!」
上手く話せない。
「ん?姉さん?」
「早く!部屋から…出なさい!!」
その言葉と私の表情で、察したのであろう。
美奈は端末の【呼出】を押し、佳穂は急いで荷物を纏め、二人でドアを方へ小走りで向う。
「姉さん!」
佳穂が振り向きざまに何かを言おうとしたが、駆けつけた宮下さんに部屋から叩き出された。
「藤堂さん!大丈夫ですか!?」
私は、首を横に振った。大丈夫では無い。もう声が出せなかった。
「頑張ってください!今回は胸の変化が余り無いので快感が少ないと思いますが…」
そんな!
そう言おうとした瞬間、心臓に再び強い衝撃が走り、全身から骨の軋む様な音がし始める。
「がっ…!ぐぅ…あぁ!!」
全身が臍に向かって押し潰されて行くようだった。
ズボンの裾が足首から踵へと進行していき、遂に踵がシーツの生地の感触ではなくズボンのそれを伝え始める。
袖も徐々に掌を覆って行っているようだ。
ヒップは既に脂肪が薄くなり、骨盤にベッドの感触が伝わっている状態だったが、それがより強くなったかと思うと、骨盤の形も変わっているのだろう。バキバキッという音と共に、より平たくなっていくのを感じる。
「あ…あ…あ…」私の口からはマトモな声も出ていない。おそらく涎も垂らしているだろう。
バストからは乳房の縮小に伴う快感はほとんど無い代わりに、肋骨が縮む事に伴う激痛が走っている。胸元はトップが小さくなっていた今までとは違い、アンダーごと縮んでいるようだった。
肩幅も小さくなっているのだろう。肩や、肩甲骨からも痛みがある。
「ぁ…ぁ…ぁ…」口からは、空気の漏れる様な音しかしない。涎が伝っているのか、顎にも違和感があった。

「ぁ……あ…あぁーーーーーーー!」
最後に甲高い悲鳴を上げて、今日の若返りは終わった。
2-22 - 道端の草
2014/01/02 (Thu) 00:54:04
徐々に体から痛みが引いていき、体が動かせる様になる。
今回は余り汗もかかず、風呂にはまだ入らなくても良さそうだった。
私は、顔の前に自分の手を持ってきた。
袖が指の根本位まで覆ってしまっている。
高校に入ってからスラリと長めに伸びた指(これだけは母譲りだった。)も、少し短くなってしまい、特徴のない手に還っていた。
内線で何処かと話していた宮下さんがコチラに寄ってくる。
「もう身体は動かせる様ですね。立てますか?」
「はい、大丈夫だと思います。」
痛みに慣れてきたのか、動かせる様になるのが早くなってきていた。
そっとベットから足を降ろしてみる。裾は足の半分位まで覆っている。足は爪先しかつかなくなっていた。
立ち上がると、服がずり下がり袖が完全に指先まで覆ってしまう。
ズボンもずり下がり、半分ほど臀部が出てしまった。
ショーツに至ってはもう半分以上脱げていて、辛うじてある骨盤の出っ張りに引っかかっている様な状態だ。
「肩幅が縮み始めた影響で、服の肩も合わなくなっているようです。
骨盤も大分縮んだ様ですね。ショーツも変えなくては…」
今の私の姿は、『一回り体の大きい姉の服を着てみて、だぼだぼになっている子供』といった所だろうか…
そう思いながら宮下さんを見ると、
「とうとう、私の方が小さくなってしまいました…」
目線を合わせようとすると、見上げなくてはならなくなっていた。
「大丈夫です。直ぐに元の体に戻れますから。今回は、早速測定室に行きます。そこで全身鏡も見られるように手配しています。あと、妹さん達は帰られたそうです。」
「分かりました。」
私は、ブカブカのショーツとズボンを引っ張り上げながら歩き始めた。
Re: AFS - 道端の草
2014/01/02 (Thu) 00:59:55
あけましておめでとうございます。草です。
長い間ご無沙汰してしまい、申し訳ありません。
すこし時間がとれたので、キリの良い所まで書き上げて投稿致しました。
いつもしている推敲が余り出来ていないので、もし可笑しい所があればお知らせ下さい。
仕事の方が大変慌しく、中々時間がとれずにおります。
次回の更新時期もまだ未定です…
2-23 - 道端の草
2014/01/11 (Sat) 21:24:32
測定室に着くと、準備をすると言う宮下さんに頷きながら、全身鏡へと寄っていった。
写し出された私の姿は、みっともない物だった。
上は肩幅が合わず、少しずり下がっている。手は完全に袖の中に飲み込まれている。
下は、手を離した途端再びずり下がり、ブカブカになって裾が足元に溜まっている。
私は、目を背けながら服を脱ぐ。

ブラは思ったほどブカブカにはなっていなかった。カップは流石にワンサイズ小さくしなくてはならないだろうが、アンダーはホックを一つ小さい物にすればぴったりで、ストラップもブカブカになっていたが調節出来る範疇だった。
しかし、ショーツはもうダメだった。ヒップ部分にシワができるどころか、脱げかかっている為にそれ以前の問題だった。
首を振りながら下着も脱いだ。

全裸になって初めて、顔を見た。少しあどけなさが増してきている。綺麗成分が減った分、可愛い成分が増したようだ。頬に少し脂肪が付き、顔全体の輪郭が少しぼやけた。鼻も少し低くなった気がする…
バストは、体全体が小さくなった分、体積が減ったようだ。しかし、他にも違和感がある。
ウェストは細くなったが、それ以上に腰が小さくなったため、くびれは少なくなってしまっていた。
足を見てみる。太腿は脂肪が大分抜けてしまい、逆に少し筋肉が付いたようだ。少し硬くなっている。脹脛も引き締まり、非常に健康そうだ。オンナらしさからは遠ざかったが。

「それでは、測りましょうか。」
宮下さんがメジャーを手にしながら、身長体重計に案内する。それにのると、宮下さんと目線が並んだ。
「158cm…39kg…ですね」
「あっ…夢の中と同じですね」
やっぱり中3になっていた。妹達に、セーラー服を着せられる未来は回避出来なかったようだ。
「そうですか…やっぱり関係あるのでしょうね…少し、失礼します。」
スリーサイズを測り始める。手を後ろに回すとき、宮下さんの柔らかい胸は、私の少し硬めになった胸を完全に押し潰した。
「トップは76cm、アンダーは、63…Bですね。B65を用意しますね。」
予想通りだった。
「ウェストは54、ヒップは77…ヒップが予想以上に小さいです…」
私は、あの頃どんなショーツを履いていたっけ…

少し、待ってくださいね、と言われた後に渡されたセットには
「このショーツ…」
「すみません、やっぱり合うサイズが無くて…」
今までのシルク地の物からコットン地のものに…
「ジュニア用の2Sでお願いします。」
少し、凹んだ。
ブラを見ると、
「すみません、これパッド入ってますよ?」
1枚、胸を持ち上げる様にパッドが入っていた。
「あぁ、藤堂さんの乳房はもう完全に子供の物になっている様でしたので、パッド無しだと下乳の部分が余る筈です。」
慌ててブラを着けて見る。憎たらしい位ピッタリだった。
「違和感の原因はこれか…」
大分凹んだ。
私のカラダは順調に子供に還っている様であった。
2-24 - 道端の草
2014/01/11 (Sat) 21:27:08
「あなたの夢が当たったようですね…」
私が、診察室に入った途端、竹中先生がそう言った。
「こんなケース、今までには無かったんですよ」
「私、未来余地なんて出来ませんよ?」
そんな変な能力を発現した覚えは無い。
「そうですよね…まぁ、事前にどの位のサイズになるか分かればこちらも心構えができますしね。」
そういって、採血の準備を始める。
「今回の症状で、大分値は下がっている筈です。あと、一回くらいですしね。ちょっと精密検査しますね。」
注射針が腕に刺さる瞬間
「っ!」
今までは余り感じなかった痛みが走った。
「痛かったですか?体が子供になって来た影響ですね。小さい頃は注射、痛かったでしょ?」
久し振りの痛みだ。注射針が抜かれる。
「もう、そこ迄来ているのですね…」
先生がアンプルを看護師に渡すと、それを持って隣の部屋へ向かった。
「あと、少しの辛抱です。若返りきってしまえば後は戻るだけですからね。」

少し雑談をしていると隣りの部屋から、宮下さんがカルテを持って戻ってきた。
「先生、お願いします。」
「うん。……大丈夫ですね。今日はもう下がって良いですよ。夕食はどうします?」
「今日はもう寝ます。明日の朝食を少し多めにして下さい。」
そういって診察室から出た私は、病室に戻りベッドに入ると直ぐに寝息を立て始めた。

私は、自分の思っている以上にショックを受けていたのだろう。そうでなければ、宮下さんの硬い表情、カルテを見た瞬間の先生の言葉に詰まった様子を見逃す筈が無かったのだ。
2-25 - 道端の草
2014/01/11 (Sat) 21:31:25
藤堂さんが出ていった瞬間、自分の顔に貼り付けていた笑顔が崩壊した。
「宮下君、本当にこの数字は合っているのか?」
「信じられませんが…」
「血液の残りは?」
「20ccです。」
あと2回分ある。
「慎重に再検査」
「分かりました。」
宮下君が検査室に戻る。

再検査は5分程かかった。人生で最も長く感じた5分かもしれない。
「先生。」
宮下君ともう一人男性看護師が戻ってくる。
カルテを受け取り、一息ついてからな中を見る。
『AFSV(-):867』
変わっていなかった。
「前回は700台だったよね」
「はい、間違いありません。」
「どうして!こんなに!!上がっている!?」
下がるはずだろ!?完全におかしいぞ!
「君!残りの血液を大学の研究室に持っていって!教授とは私が話す!」

8月5日未明、藤堂絵里加はAFS科の最優先患者に指定された。
Re: AFS - AR
2014/07/18 (Fri) 21:58:25
こちらの作品はもう更新されないのでしょうか?
大変面白い作品なので残念です…
Re: AFS - TDR
2018/04/17 (Tue) 11:15:44
新しい幕はいつ…?